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    ID:
    30878
    年:
    2014
    月日:
    0713
    見出し:
    地方点描:木のレース
    新聞名:
    秋田魁新報
    元UR(アドレス):
    http://www.sakigake.jp/p/akita/chihou.jsp?kc=20140712ay
    写真:
    -
    記事
     本県伝統の技が光る大作は、国内外からの客を魅了していることだろう。
    想像するだけで心が浮き立つ。
    先月オープンし、都心の新たなランドマークとして注目が集まる「虎ノ門ヒルズ」。
    この超高層複合ビルに入る外資系高級ホテル「アンダーズ東京」のロビーの内装に使われているのは、由利本荘市の伝 統工芸「組子細工」である。
    高さ3メートル前後の巨大な作品は圧巻だろう。  目を引くのは大きさばかりではない。
    細かな木片を丁寧に組み合わせる緻密な模様もそうだ。
    ケヤキの埋もれ木など、異なる木の色合いが模様の美しさを際立たせる。
    その繊細さから、組子細工は「木のレース」ともいわれる。  制作したのは同市川口の池田金春さん(59)。
    組子細工の一時代を築いた「現代の名工」、小高重光さん(77)の弟子だ。
    小高建具製作所で工場長を務めていたが、2011年に廃業したため、市内の建具店の作業場を借り、個人で組子細工を続けている。  自身の作品が高級ホテルに花を添えることになり、池田さんは「組子細工の魅力を見直してもらうきっかけになればうれしい」と期待を寄せる。
    だが、喜びの半面、切実な思いも抱いているようだ  現在、市内では池田さんのようにほそぼそと組子細工を続ける職人がいるものの、ほとんどはやめてしまった。
    既製品の家具が普及した影響で、仕事が激減したことが背景にあるという。  そう考えると、池田さんは喜んでばかりもいられないのだろう。
    地域で育まれた伝統の技を、どうすれば残せるのか。
    この際、足元から見詰め直す機運が高まることを願う fff:

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