v11.0
- ID:
- 30000
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0327
- 見出し:
- 木都の繁栄、今に伝える 旧料亭金勇(秋田県能代市)
- 新聞名:
- MSN産経
- 元UR(アドレス):
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/140327/akt14032720570001-n1.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
樹齢200年以上の天然秋田杉をふんだんに使った優雅な外観だ。
7つの入母屋(いりもや)が交差した大きな屋根。
1階の広い縁側の屋根と2階の手すりが美しく調和している。
かつて木材産業が集まり「東洋一の木都」と呼ばれた秋田県能代市の繁栄を今に伝えるのが旧料亭金勇(かねゆう)だ
初代金谷(かねや)勇助氏によって、東京・帝国ホテルと同じ明治23(1890)年に創業。
昭和12年に今の建物に建て替えられた。
県内政財界の要人が集まり、芸者衆が行き交った…
建物は平成10年に国登録有形文化財になったが、料亭人気はとっくに下火になっていた。
能代全体の衰退も目を覆うばかりだ。
20年に廃業し、建物は翌年、市に寄贈された。
時代に合わなくなった-と説明されることが多いが、4代目当主の金谷孝さん(85)には意地がある。
「時代じゃないんですよ。
私も妻も年をとり、後継者がいないからやめただけです。
芸者がいなくなっても料亭のスタイルは成り立っていました。
経営が悪かったわけではなく、借入金はゼロだったんですよ」
建物をどう使ってほしいのか。
「文化財に指定され、売るわけにいかないので市に差し上げました。
どう使うかは市役所に聞いてください。
でも、和風建築の良さは多くの人に知ってほしいですね」商店街が運営へ
市は110畳の大広間と56畳の中広間を貸し出し用として一般開放してきたが、耐震補強などのリニューアル工事終了に合わせ、昨年12月から8~10畳の小部屋の貸し出しも始めた。
食事会などに使われている。
来月からは地元の柳町商店街振興組合を指定管理者にして、運営を任せる。
市総合政策課課長補佐の秋田祝子(のりこ)さん(53)は「商店街のノウハウで旧金勇を盛り上げるのが狙いです」と語る
fff: