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- ID:
- 28672
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0928
- 見出し:
- ピアノ響板、中国向け輸出本格化 遠軽・北見木材 本年度は倍増
- 新聞名:
- どうしん
- 元UR(アドレス):
- http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/494678.html
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- 記事
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大手楽器メーカー、ヤマハの子会社で、同社にピアノの部品を供給している町丸瀬布の北見木材は、主要部品である響板の中国向け輸出を本年度から本格的に始めた。
売上高に占める中国向けは5%程度から10%程度に増える。
「基本路線は高級品だが、幅広い製品を手がけてコスト競争力をつけ、
生き残りを目指す」(山田道彦社長)と、海外向けを増やしていく考えだ
響板はピアノの弦の音を増幅する重要な部品。
ヤマハは静岡県と中国、インドネシアの各工場で、合わせて年間約10万台のピアノを製造する。
北見木材は昨年度まで、国内で製造するほぼ全数の約2万台、インドネシアの3割ほどの約7千台に響板を供給してきた。
中国で製造する約6万台に対しては7千台と1割強だったが、本年度は約1万5千台と倍増させる計画。
インドネシア向けも1万5千台に増やす
ヤマハは中国では地元企業から響板を調達していたが、ヤマハグループの北見木材製に切り替えて同社の操業率を向上させることで、グループのメリットになると判断した。
中国向けの響板はコストダウンのため、これまでより幅広い品質の材料が必要で「さまざまな材料を世界から調達するための独自ルートを開拓することで、調達力向上が期待できる」(山田社長)
また、ピアノ本体を支える「支柱」も中国向けは昨年度のゼロから本年度は2万台に増やす計画。
中国向けの響板や支柱の増産と、国内向けの別の部品の増産のため、同社はこの2年で社員約20人を増やした。
山田社長は「丸瀬布で北見木材が存続していくためにも、海外の部品メーカーとの競争に打ち勝っていきたい」と話している
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