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- ID:
- 28671
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0927
- 見出し:
- 製材から一手「山守る一助に」 上野原の工房、親子3人で製作
- 新聞名:
- 山梨日日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.sannichi.co.jp/local/news/2013/09/27/10.html
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- 記事
-
上野原市秋山の家具工房「studio YE’S(スタジオ イエス)」は親子3人で県産材を使った家具を製作している。
木材は同市や都留、道志など近隣で育ったものにこだわり、製材から家具に仕立てるまでを一手にこなす。
南都留森林組合などによると、県産材を使い製材から製品化まですべて手掛ける工房
は珍しい。
経営者の1人、石塚恵美子さん(56)は「山は手を入れなければ傷んでしまう。
地域の山の木を使うことで山を守りたい」と話している。
石塚さんは、パートナーで工房を共同経営している有馬保男さん(65)と、全国から注文を受け、テーブルセットやキッチン用キャビネットなどオーダーメードの家具を製作している。
木材は自宅の裏山や東部地域の山にあるクルミ、カシ、クヌギ、サクラなどさまざまな広葉樹を使う。
製材からすべてを行うため、あえて木の皮を一部残した木材も家具に使っている。
有馬さんは「皮を残すことでどんな木だったか感じてほしい。
これは人の手では作り出せないものだから」と話す
東京・新宿でグラフィックデザイナーをしていた石塚さんと建築士だった有馬さんは25年ほど前、長男有馬孔志さん(24)の誕生をきっかけに同所に移住。
独学で大工仕事を学び家具工房を開いた。
今では孔志さんも同工房で、家具職人としての腕を磨く
石塚さんは「樹齢100年の木が家具になり、新たな100年を家族と過ごす。
一代で終わらない家具は、思いも一緒に伝えてくれるはず。
家具と一緒に持続可能な生活をみんなが考えるきっかけになってほしい」と話している
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