v11.0
- ID:
- 目印である以上に、モノへの愛着や親しみをぐっと深めてくれるカスタマイズ。
モノを大切に使う心も自然に生まれてくるような気がします
26980
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0301
- 見出し:
- JVCケンウッド、“森との共生”を掲げた木枠状のBluetoothスピーカー2機種
- 新聞名:
- ファイルウェブ
- 元UR(アドレス):
- http://www.phileweb.com/news/d-av/201302/28/32577.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
(株)JVCケンウッドは、木を使ったユニークなBluetoothスピーカー2機種を3月中旬より発売する。
“フォレストノーツ ミニ”(写真左)、“フォレストノーツ”(写真右)
“フォレストノーツ” YG-FA30HV ¥OPEN(予想実売価格320,000円前後)
“フォレストノーツ ミニ” YG-FA2HV ¥OPEN(予想実売価格60,000円前後)
“フォレストノーツ”の使用イメージ
“フォレストノーツ ミニ”の使用イメージ
今回発表された2機種は、「商品を通じて“森・自然の存在”を常に傍らに感じていられる空間を提案すること」をコンセプトにした“Forest
Notes”シリーズの第1弾製品。
販売は直販サイト「ビクターダイレクト」で行われる。
通常の音楽再生ではなく、自然音の再生に最適化されたスピーカーであることがひとつめの大きな特徴だ
ふたつめの大きな特徴は、その外観。
ワイヤレススピーカーのため、ターミナルやケーブルなども見えず、一見すると「ただの正方形の木枠」にしか見えない。
このユニークなキャビネットに、“フォレストノーツ”は2基、“フォレストノーツ
ミニ”は1基のエキサイターを搭載。
キャビネット全体を振動させることで、さまざまな方向に広がる自然な音を再生する。
スピーカー出力は、“フォレストノーツ”が1W+1W、“フォレストノーツ ミニ”が1W
キャビネットにエキサイターを内蔵し、様々な方向に広がりある音を再生する
“フォレストノーツ”は両側面にそれぞれ1基ずつ搭載
“フォレストノーツ ミニ”は片側に1基搭載する。
キャビネットの内側は少し曲線デザインになっており、再生時ホーンのような役割も果たすという
キャビネットにはさらにBluetoothレシーバーとリチウムイオンバッテリーも内蔵。
PCやスマホ、iPhone/iPadなどとペアリングして音再生を行う。
Bluetooth
ver.2.1+EDR規格に準拠しており、対応プロファイルはA2DP。
AACやaptXには非対応となる。
最大通信距離は約30m。
約6.5時間の充電で約7時間(“フォレストノーツ”)/約10時間(“フォレストノーツ
ミニ”)の連続音楽再生が可能だ。
Bluetoothレシーバー部には3.5mmステレオミニジャックも用意され、ソース機器との有線接続も行える。
両機とも本体にBluetoothレシーバーを内蔵している
なおキャビネットは国産の無垢栗材製で、天然オイル仕上げが施されしっとりと心地よい手触り。
木工技術に定評があるという飛騨高山の家具メーカー「オークヴィレッジ」が製作している。
釘やネジを使わない伝統工法の接合技術を用い、高い強度とデザイン性を実現している点がアピールされている。
「蟻型千切留組」など伝統工芸のワザを活かして製作されている
オプションのアロマディフューザー(左)
さらに、廃棄枝葉などを元に作ったアロマとディフューザーもオプションとして用意。
「音」と「香り」を一緒に楽しむことができる。
ディフューザーは、“フォレストノーツ”の上に置くと音調整としての役割も果たすという。
“森の声”をリアルタイムで届ける配信サービスも開始
2製品の発売にあわせて、森の音を楽しめる定額制の“Forest
Notes”ライブ配信サービスもスタートする。
これは岐阜県・飛騨高山と宮崎県・諸塚村の森に設置したマイクが集めた音を配信するもの。
24時間・365日リアルタイムストリーミングのほか、アーカイブ配信も用意。
音の動きの少ない冬なども楽しめる。
配信されるアーカイブファイルは、10分程度のものを各集
音ポイントごとに3つ、計6つ揃えているとのことだ
“Forest Notes”ライブ配信サービスのサイトイメージ
ライブ/アーカイブどちらも配信形式はMP3で、「高音質プラン(320kbps)」(月額980円・税込)と「標準プラン(128kbps)」(月額490円・税込)を用意。
加入月は無料で、翌月1日から有料となる。
マイクが設置されている飛騨高山の森(左写真)と諸塚村の森(右写真)。
豊かな自然が育む音をリアルタイムで配信する
なおこの配信サービスは、“Forest Notes”のスピーカーを持っていないユーザーでも利用できる。
お手持ちの通常スピーカーで、森の音に癒されることも可能だ
森との共生を表現。
感性を育む「センスウェア」
同社は本日「JVCケンウッド丸の内ショールーム」にて発表会を開催した。
冒頭登場したJVCケンウッド ホーム&モバイル事業グループ 融合事業推進部長の林
和喜氏は、「JVCケンウッドは音響機器メーカーとして様々な製品を世に送り出して来た。
これからの新事業のキーワードとして、“人間の五感を刺激し感性を拡張すること”、そして“世界中の人々が地球を自然に意識し、つながりを感じ、毎日を楽しく生活している世界の創出”を掲げていく。
“Forest
Notes”は音で空間をデザインし、五感を調律する製品。
JVCケンウッドにとって新しいチャレンジとなるが、ぜひご期待いただきたい」と語った。
JVCケンウッド 林 和喜氏
新事業では、人間の五感の再活性化/感性の拡張などに貢献する製品の創出を図る
デザインを担当した(株)ケンウッドデザイン コンシューマーデザインスタジオ デディケイテッド プロジェクトリーダーの柳沼広紀氏は、“Forest
Notes”シリーズを「森への入口」と語る。
「中心の空洞を通して、森につながっているイメージ。
自然の素晴らしさ・不思議さを感じる感性を育む、『ハードウェア』『ソフトウェア』ならぬ『センスウェア』を目指した」と話す柳沼氏。
ユニークなデザインは、何度も飛騨高山に足を運び、ワークショップを通じて、森の役割
や伝統工芸について理解を深めながら決定した。
たとえば“フォレストノーツ”の容量は30リットル。
これは、平均的な一本の木が1日あたりにつくり出す酸素の量を表現しており、「森の役割を『見える化』」したものなのだという。
ケンウッドデザイン 柳沼広紀氏
飛騨高山でのワークショップをとおしてプロジェクトを進めたという。
“森の声”の配信は多数の方々の協力のもと実現したのだという
森の役割の「見える化」などを目指し、デザインを決定
発表会には、製作を手掛ける飛騨高山の家具メーカー「オークヴィレッジ」代表の稲本 正氏も登場。
「“Forest Notes”シリーズを実際に体験した方が『空洞から、その森で起こっている音がリアルタイムで聞こえてくるなんて、まるで“どこでもドア”みたいですね』と言っていた。
“Forest
Notes”シリーズは、ただ“音が出るだけのもの”ではなく、心を和らげてくれるものだと思う。
森の音と香りで、疲れを癒していただけるのでは」と語っていた。
オークヴィレッジ代表 稲本 正氏
【問い合わせ先】
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