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- ID:
- 25507
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1011
- 見出し:
- 「自然と共存」高い評価 サンデン、赤城の取り組み報告
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/gunma/news/20121010ddlk10040081000c.html
- 写真:
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- 記事
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自動車部品製造のサンデン(本社・伊勢崎市)が、インド・ハイデラバードで開かれている生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)に参加している。
同社が赤城山南麓(なんろく)に構える環境共存型の工場「サンデンフォレスト・赤城事業所」が、国際的にも高く評価されており、牛久保雅美会長が自
然との共存や環境教育の取り組みについて報告。
インド、スイス、中国、南アフリカなどの経営者と意見交換する。
【奥山はるな】
サンデンフォレストは02年、「環境と産業の矛盾なき共存」をテーマに造られた。
バブル期のゴルフ場計画が頓挫して、放置されていた約64ヘクタールの敷地。
約2000人の従業員がショーケースや自販機、自動車部品を製造する工場を建設するとともに、ナチュラリストのC・W・ニコルさんらのアドバイスを
受けて調整池のビオトープ化や緑化を進め、里山の復元を目指した。
開設から10年、荒れた山林だった土地には、ホタルや国蝶(こくちょう)のオオムラサキが飛び交うようになった。
希少な植物キンランやアサザの保存も行っている。
工場から出た廃棄物の99・9%をリサイクルする施設や太陽光発電を備えており、社会科見学の小中学生や企業関係者など、年間1万500
0人が訪れるという。
昨年は「自然と共生した事業所」として、経済協力開発機構(OECD)から「世界のベストプラクティス」に選定。
今年は「企業の社会貢献のあり方として、おおいに可能性を感じる」として、グッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)も受賞した。
「持続的な取り組みが評価された。
今後も多くの方に来ていただき、工場や自然を身近に感じてほしい」
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