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    ID:
    24959
    年:
    2012
    月日:
    0803
    見出し:
    十津川家具 台風乗り越え計画再開、商品化
    新聞名:
    読売新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20120802-OYT8T01544.htm
    写真:
    【写真】
    記事
    デザイナー協力東京、上海で販売 十津川村のスギやヒノキを使い、デザイナーが設計した家具が、東京・新宿と中国・上海で販売されている。
    計画は県の後押しで昨年4月にスタートし、紀伊水害による中断を乗り越えて商品化にこぎ着けた。
    製作にあたる村の人たちは「林業の再興を、村の復興に結びつ けたい」と意気込む。
    台風12号の上陸から3日で11か月を迎える。
    (宇野新平) 十津川村で岩倉さん(右から2人目)が行った家具製作の技術指導(県提供)  林業が基幹産業の村は、1960年代の最盛期には年間約25万立方メートルの木材を出荷した。
    しかし、次第に安い輸入木材に押され、木造建築の減少もあって生産が落ち込み、2010年度には8734立方メートルに激減。
    県は11年4月、建築材以外でも魅力をアピールしようと、日本インテリアデザイ ナー協会理事の岩倉栄利さん(64)(東京都大田区)に家具の製作を依頼した。  村を11年2月に観光で訪れ、「村民の温かさと豊かな自然にひかれていた」岩倉さんは依頼を快諾。
    同年6月、再び村に赴いて木の持ち味を確かめ、構想を練っていた。  ところが、11年9月の台風12号で村は大きな被害を受けた。
    林道68か所が寸断され、製材施設につながる橋が流されるなど林業にも約10億円の被害が出た。
    計画は、いったん白紙に。
    しかし、岩倉さんは「自分にやれることを続けよう」と、デザインの試行錯誤を続けた。  復旧が進み、計画は同年11月に再開。
    翌12月には、縦横約6センチに切り取ったスギの年輪部分を組み合わせたテーブルや、ヒノキの一枚板を使ったベンチ椅子など6点のデザインがまとまった。  岩倉さんは今年2月、再び村を訪れて、村の森林組合や木材協同組合の組合員ら約10人に技術指導を行った。
    メンバーが部材を隙間なく組み合わせる工法を懸命に学ぶ様子に、「あれだけの災害のあとなのにひたむきで、復興にかける、強い思いを感じた」と振り返る。  販売しているのは岩倉さんが手がけるブランドを冠した「いろりテーブル」(スギ製、84万円)や「イージーチェア」(同、39万9000円)など12点。
    高級品中心で、国内は宿泊施設、中国では富裕層の需要を見込む。
    今後は、より手頃な価格の商品も出す予定という。  村森林組合の中昌永さん(52)は「少しでもよい製品を作って村の林業にもう一度、注目してもらいたい」と張り切り、岩倉さんは「この家具を通して村の人たちの復興にかける思いを国内外に伝えたい。
    村が元の姿を取り戻すまで交流を続けます」と話す  家具の問い合わせはロックストーン(03・5465・0609) fff:

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