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- ID:
- 県消費生活・文化課の横田豊課長は「マスト修復用の木材は国内で入手が難しい大きさ。
来年10月までにサン・ファン号も元通りの姿にしたい」と感謝した
24633
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0624
- 見出し:
- 「割り箸から森を見る」
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/modules/colum/article.php?storyid=233909
- 写真:
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- 記事
-
「龍神材の割り箸を使って」という記事が先日、本紙に掲載された。
龍神村森林組合が道の駅にコーナーを設け、販売に力を入れているという。
森林ジャーナリスト田中淳夫さんの著書「割り箸はもったいない? 食卓からみた森林問題」とセットで販売されているというので、買ってきた。
▼1990年前後から始まった「割り箸排斥運動」は、ずっと心に引っかかっていた。
「日本人が使い捨てにする割り箸が熱帯雨林の破壊につながっている」との指摘から、外食の際に塗り箸を持参する「マイ箸運動」が始まり、大手外食チェーンも繰り返し使える樹脂箸を採用した。
これにより割り箸の需要は減
少した。
▼日本で消費される割り箸の97%が輸入でその大半が中国製というから、海外の森林資源を消費しているという指摘は間違いではない。
しかし、端材や間伐材など使い道のない材料を利用している国産の割り箸までが批判の対象になり、国内林業は痛手を受けた。
▼「木を切ることは悪いことだ」という考えが広まった結果である。
国土の3分の2が山林でその4割が人工林という日本では、適度に間伐したり、伐採期に入った木を切り出したりしなければ健全な森林を維持することはできない。
木を切って利用し、山人の暮らしを守ることが森林保全につながるのだ
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