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- ID:
- 24551
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0614
- 見出し:
- 十津川の木を高級家具に 奈良県と村、上海・東京で販売
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nikkei.com/article/DGXNASJB13002_T10C12A6LDA000/
- 写真:
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- 記事
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奈良県と十津川村は家具のデザイン会社などと組み中国・上海と東京で十津川産の木材を使った高級家具の製造・販売に乗り出した。
上海では主に高所得者層向け、国内ではホテル・旅館などの需要を見込む。
従来、木材産地では住宅用などの中間材が中心で、最終商品はほとんど製造していなかっ
た。
木材需要の低迷が続く中、付加価値の高い商品を直接手がけてテコ入れする。
奈良県・十津川村などが販売する「イージーチェア」(写真上)と「いろりテーブル」
この事業は「十津川家具プロジェクト」との名称で県が主導している。
十津川木材協同組合、十津川村森林組合が参加。
県が著名な家具デザイナー、岩倉栄利氏の主宰するデザイン会社、岩倉栄利造形開発研究所(東京・渋谷)にデザインを委託、岩倉氏が村内の柳瀬工務店、古泉鉄工所に製造技
術などを指導し、最終製品に仕上げる。
今月9日、岩倉氏が会長を務める家具販売のロックストーン(同)が上海の大型商業施設「JSWB国際家具村」に約330平方メートルのショールームを開設、十津川家具の展示・販売を始めた。
併せて新宿パークタワー(東京・新宿)内の「リビングデザインセンターOZONE」でも同様に販売を始めた。
扱うのは十津川産のスギ、ヒノキを素材にした、いろりテーブル(84万円)やダイニングテーブル(68万2500円)、イージーチェア(ヒノキ製は47万2500円)など10点程度。
いずれも岩倉氏のデザインで、十津川をイメージし武骨で荒々しい形状にした。
県南部振興課は「原木や1次加工した木材ではなく、最終製品まで作ることで地域の木材産業活性化が期待できる。
販売が軌道に乗れば地元関係者が出資し製造・販売会社を設立することも検討したい」と話している
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