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- ID:
- 23937
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0403
- 見出し:
- 県産シイタケ原木危機
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20120403-OYT8T00044.htm
- 写真:
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- 記事
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1日から適用が始まった食品中の放射性セシウムの新規制値が、本県のシイタケ栽培に影響を及ぼしている。
シイタケに対する国の規制値は1キロ・グラム当たり500ベクレルから同100ベクレルとなったのに加え、林野庁がシイタケ栽培に使う原木について50ベクレルとより厳しい基準を設定。
県は「現状で
は50ベクレルを下回る原木はなかなか見つからない」(県林業振興課)として、西日本など他県から原木を調達することも検討している。
本県のシイタケ生産量は全国5位の4307トン(2010年)。
2日現在、政府から原木シイタケの出荷制限の指示が出ているのは2市のみだが、3月下旬の県の検査でこれ以外の16市町でも新規制値の100ベクレルを超えたため、県は生産者に出荷の自粛を要請した。
県特用林産協会きのこ振興部会長の舘野孝良さん(62)は「シイタケは今が旬なのに、県内の多くの自治体で出荷自粛を余儀なくされている」と指摘。
「(50ベクレルの原木指標値では)壊滅的な打撃を受け、廃業者も出る」と話す
本県など15都県150人の生産者で昨年12月に発足した「東日本原木しいたけ協議会」の高橋恭嗣(やすし)事務局長(53)は「3月だけで国や民主党に5回、指標値見直しなどの要請をした。
原木栽培は1年もしないうちに枯渇してしまう」と危機感を強めている。
林野庁は昨年10月、キノコ栽培に使う原木や菌床用のおがくずなどは「セシウムの移行が顕著」として、国の暫定規制値とは別に150ベクレルという指標値を設定し規制を強化。
4月からは、原木に関する指標値を原則50ベクレルに引き下げ、超えた場合、各県から生産者や流通業者に出荷や原木利
用の自粛を要請することにした
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