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ID:
計画的避難区域をはじめとする空間線量の高い場所の原木は使わず、茨城や栃木から集めている。
伐採する時に森林の空間線量も測り、1μSv/時を超える場合は作業をしないよう決めている。
(協和木材営業部の松浦薫さん、談) 23618
年:
2012
月日:
0229
見出し:
こけし作り福島で再開 今後も「美白」県産材で
新聞名:
読売新聞
元UR(アドレス):
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20120228-OYT8T00068.htm
写真:
【写真】
記事
東京電力福島第一原発事故で渋川市に避難している福島県いわき市のこけし工人の親子3人が3月下旬、地元に帰って再出発する。
「木地処(どころ)さとう」2代目の佐藤誠孝(せいこう)さん(65)、美喜子さん(57)夫妻と3代目の長男、英之さん(34)。
群馬で過ごした1年間は多くの善意に支えられ、元気 づけられたといい、誠孝さんは「一生の宝物」と感謝している。
(佐賀秀玄) 一家は昨年3月11日、海から約10キロの自宅兼工房で東日本大震災を経験。
建物に目立った被害はなかったが、原発事故が発生したため、ほかの家族や友人らと一緒に11人で会津若松市の体育館に自主避難した。 群馬に来るきっかけは、英之さんの友人から同22日に届いた電子メール。
東京都内で偶然知り合った人が渋川市内の別荘を被災者に貸したいという。
すぐに移転を決断、親子ら6人で赤城山中腹の丸太小屋の別荘に引っ越してきた。 移動式ろくろを持ってはきたが、「もう仕事ができないのでは」と思っていた英之さんにまたメールが届いた。
震災直前に初めて来店した客が「近くに同業者がいる」と教えてくれた。
同市赤城町持柏木の「藤川工芸」。
3月31日、誠孝さんらが訪ねると、社長の藤川正衛さん(69)は「出来ることはするから何で も言って」と電動ノコギリや軽トラックを貸してくれ、材料の木も譲ってくれた。 全国コンクールで最高賞の内閣総理大臣賞受賞歴がある名工の誠孝さんも4月上旬には、いわき市からろくろを持ち込み、英之さんと別々に庭に作業場を設けた。 次男で同じ工人の裕介さん(29)らは自宅を守るため6月に戻ったが、3人は残った。
近所の人たちは時折、様子を見に訪れるなど気を使ってくれた。
英之さんは「ここに来た証しを形にしたい」と、赤城山・大沼(前橋市)を訪れ、感動したレンゲツツジのオレンジ色の花を、こけしの胴の部分に描いた。 昨年11月、渋川市で開かれた作品展に特別出展した際、工房を興した誠孝さんの父で初代の誠さん(故人)が、戦後間もない頃、前橋市のこけし工房で働いていた当時の様子を知る人にも出会えた。
「父の仕事ぶりを聞けて感動した。
群馬に来るのは運命だったかもしれない」と感慨深げだ 一時は定住も考えたが、好物件が見つからず、震災で傷んだ自宅の基礎部分の修復も必要なため、1年の節目にいわき市に戻ることにした。
帰郷に合わせ、近所の人たちが送別会を企画しているという。 群馬との絆は続く。
県産木材は白くて木目が見えにくく、高品質だと実感。
すっかりほれ込み、いわき市に戻っても使い続けるという。 英之さんは「群馬の人の温かい心に助けられた。
福島は風評被害がひどく、何が待ち受けているか分からないが、元気に仕事を続けていきたい」と、復興を誓った fff:
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