"
2011年- メモリアルボード被災地に提供へ |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
v11.0
- ID:
- 51522
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0908
- 見出し:
- メモリアルボード被災地に提供へ 日田林工の生徒が製作
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/262198
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
日田市の日田林工高校の生徒たちが、東日本大震災の被災者の心の支えにしてもらおうと、写真などが飾れるメモリアルボードの製作に取り組んでいる。
ボードには、犠牲者や離れて暮らす家族などをしのぶことができるように、写真のほか、位牌や花なども飾れる。
材料の日田杉材が市内の製材所から提
供されるなど、支援の輪も広がっている。
8月初め、東京であった工業系高校の教諭の研修会で、敦賀工業高校(福井県敦賀市)の教諭が「福井の木材関係業者がメモリアルボードを作り、被災地に送ったら、もっと多く送ってほしいと要望があった。
一緒に協力してほしい」と呼び掛けた。
出席した日田林工学年主任の佐藤安典教諭(53)が学校に
戻って報告したところ、「林業88 件のまちの日田でも取り組もう」と決まった。
まず、敦賀工から送られてきた20個分の材料で建築科3年生が中心になって製作を始めた。
さらに佐藤教諭が材料調達を建築士会の知人に相談すると、所属する日田市のNPO法人日本の杉桧(ひのき)を守る会(武内達男理事長)が、市内の製材所に協力を要請。
カネサダ横尾木工所がすぐに応じ
、120個分の杉材を提供した。
日田産材の取引先の日新林業(島根県)も、基金から杉材以外の経費を負担する。
ボードは幅33センチ、奥行きが最大21センチ、厚さ2・6センチ。
写真立て用のアクリル板を入れるための溝がある。
日田林工の林産工学、建築、林業88
件科の2年生計120人が分担し、授業や放課後の時間を使って杉板の切断、加工、紙やすりがけ、下塗り、仕上げ塗りなどを行う。
生徒たちは授業で震災の被害状況や復興のための建築の役割を学んでおり、一人一人メッセージカードを作るという。
宮城県教委にいる佐藤教諭の同級生の紹介で同県
名取市教委あてに、秋の彼岸までの発送を目指している。
fff: