"
2011年- 木を活かし共に生きる |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
v11.0
- ID:
- 51008
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0714
- 見出し:
- 木を活かし共に生きる
- 新聞名:
- Web家具新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kagu-news.com/1106/110713-haru.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
「HARU」は、カリモク家具株式会社が、デザイナー小林幹也氏を起用し、国産の小径木を活用することによって生まれた家具たち。
太陽の「陽=はる」がネーミングの由来で、太陽が人の生活を根底で支えているように、家具もまた暮らしをさりげなく支え、生活空間に溶け込み、永く愛用されるものでありたい、
というコンセプトのもとに生まれた。
カリモクは、「HARU」にどんな思いをこめたのか
日本の林業を応援 小径木を家具に活用
日本は国土の約7割を森林が占める、世界でも有数の森林大国。
だが、国内で消費される木材は、安価で大量に入手できる輸入材が殆どであるため、木材自給率は約30%にまで低下している。
国産材の需要減は、国産材の価格の下落を引き起こし、採算の取れなくなった林業は衰退の一途をたどるばかり。
林業の衰退は、森を荒廃させ、公益的な機能を発揮できないだけでなく、林業就業者の高齢化や後継者問題、生態系の変化、ひいては地域の活力低下など、さまざまな問題を引き起こして
いる。
その結果、手入れの行き届くなった山林では、小径木(しょうけいぼく)と呼ばれる細い木が増え、製材しても使い道のないことから、その約9割以上が燃料や紙パルプの原料になっているのが現実だ
「HARU」の家具は、こういった東北地方のナラの小径木を、デザインの視点から上手に取り入れて製作したシリーズ。
国産のナラ材は、輸入のものと比べて、色の濃淡が大きかったり、節が目立ったりするなど、家具には不向きな材料もあるが、出来るだけ自然のままに利用することで、木々の間をぬって差し
込む、やさしい木漏れ日のような家具に仕上げた。
fff: