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2011年-高温式木材乾燥機 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 49851
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0228
- 見出し:
- 高温式木材乾燥機を導入 甲賀森林組合
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20110227/CK2011022702000098.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
甲賀市の甲賀森林組合は、木材需要の変化への対応と林業収益の確保のため、高温式木材乾燥機を県内の森林組合で初めて導入した。
県内は豊富な森林資源がありながら、木材生産や流通のシステムが不十分とされており、林業再生へ切り札として期待されている
組合は、国内の木材自給率を現在の3割弱から10年後に5割にするための国の事業で半額補助を受け、高温式乾燥機を新設した。
総事業費は2000万円。
既にヒノキを乾燥させる中温式タイプを1989年から活用。
しかし、需要は日本建築の高級材として人気のあったヒノキから、生育が早く安価なス
ギへ移行。
スギは含水率が高く中温式では十分乾燥できないため、高温式が必要となった
新設の乾燥機は1回に建材550本に相当する30立方メートルの木材を処理できる。
組合は2011年度に500立方メートルを処理し、次年度から毎年2割ずつ処理量を増やしていく方針。
熱源には製材で発生するおがくずや端材を使い、重油の使用料を抑え環境保全に配慮した運転をする
組合によると、県内の林業は森林整備が中心で、原木を加工して付加価値をつけ市場に供給するシステムが未整備。
原木が安価で県外に流れ、福井、三重県から大量の建材が運ばれている。
「高度経済成長期の木材価格の下落で生産や流通への投資を怠り、漫然と植林を続けてきた」との批判もあ
る
巨額の累積債務を抱える県造林公社とびわ湖造林公社は、県や淀川下流域の自治体の債権放棄を頼りに事業再生を目指すが、15年度からの本格的な伐採による収益の確保が大前提。
採算がとれる市場への木材供給システムの構築が急務だ
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