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ID:
企画に参加した3年の佐々木菜摘さん(18)は「浮造りの点字ブロックは、見学した時にぜひ取り入れたいと思った。
自分たちで考えたことが形になりうれしい」と話した 49746
年:
2011
月日:
0216
見出し:
木桶が醸す吉野の銘酒
新聞名:
朝日新聞
元UR(アドレス):
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001102160002
写真:
【写真】
記事
スギの香移り芳醇 江戸時代、灘(なだ)地方の清酒を江戸に運ぶ酒樽(さか・だる)に使われた吉野杉の伝統を生かそうと、吉野町の酒造会社が、木桶(きおけ)による清酒の仕込みを始めた。
スギの木香が酒に移って芳醇(ほうじゅん)な味わいを醸し出すだけでなく、高品質の木材生産で知られる吉野林業の歴史や文化を 消費者に知ってもらい、ワインのような「話題のある酒」に育てようとの試みだ。
(神野武美) 酒造会社は、「花巴(はなともえ)」の銘柄を持つ同町六田の「美吉野(みよしの)醸造」。
杜氏(とうじ)の橋本晃明(てるあき)さん(32)らが2日から、酒米の「山田錦」約350キログラムを使い、雑菌の繁殖を防ぐ方法の「三段仕込み」により、清酒の製造を始めた。
3月初めには清酒が完成する 橋本さんは「木桶は洗浄に手間がかかるが、欠点とされた雑菌の繁殖などは今の技術で十分抑えることができる。
むしろ、金属のほうろうより熱を逃がさない木桶の方が温度管理がしやすく、酵母の繁殖がなめらかで泡の状態もよい」と話す 木桶は、日本で唯一の大型の仕込み桶を作る堺市の製桶所が製造した。
美吉野醸造でも約60年前までは木桶で仕込んでいたが、「殺菌や手入れがしやすい」などの理由でほうろうの桶に切り替えた しかし、橋本さんは「その分、個性が薄くなった」と言う。
日本酒は焼酎に押され気味だが、「最近、若い人を中心に味や製法などの違いを楽しむ傾向が出てきた。
欧州のワインのように、飲む人が酒の歴史や個性を語り合うものにしたい」と考えている 昨年10月には、吉野杉の酒樽に10日間だけ保存した「百年杉」という酒を発売。
江戸時代の「樽廻船(たるかいせん)」が、灘の清酒を江戸に海路で運んだ日数が10日前後だったという言われにちなんだ。
吉野杉は、酒樽の材料となる「樽丸」に使われたのが原点。
年輪がち密で漏れが少なく、杉の香り のついた清酒が江戸市民の評判を呼び、その結果、長い期間、木を育てる吉野の林業技術が確立されたといわれる 地元の経済団体「吉野ウッドプロダクト」(上垣公俊代表)は「造林から酒造りまでを含んだ地域振興につなげたい」と考え、3月5日午前11時、同町中央公民館(近鉄大和上市駅から徒歩15分)でフォーラムを開く 町歩きと「利き酒」の後、パネルディスカッション「木桶復活!地酒のまちづくり」、木桶見学会などがある。
無料。
問い合わせ・申し込みは同プロダクト(0746・34・2533、http://ecomo.Yoshinostyle.Com)へ fff:
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