タチバナ |
人でなしの恋 |
182 |
右近の橘 |
これが左近の桜、右近の橘たちばなと、見て行くに従って、 |
サクラ |
人でなしの恋 |
182 |
左近の桜 |
これが左近の桜、右近の橘たちばなと、見て行くに従って、 |
シタン |
陰獣 |
231 |
紫檀 |
私は仕事机の傍に紫檀(したん)の長火鉢を置いていたが、 |
マツ |
陰獣 |
321 |
松のほとり |
私は根岸御行の松のほとりに、一軒の古めかしい |
マツ |
陰獣 |
334 |
松 |
御行の松の下の、あの化物屋敷へ出向いて行った。 |
キリ |
陰獣 |
334 |
桐の落葉 |
桐の落葉の刺繍を置いた黒繻子(じゆす)の帯をしめて、 |
マツ |
押絵と旅する男 |
89 |
松並木 |
魚津の浜の松並木に豆粒の様な人間がウジャウジャと集まって、 |
アラビア杉 |
押絵と旅する男 |
90 |
アラビア杉 |
立並たちならぶアラビア杉の梢と見えたり、じっと動かぬ様でいながら、 |
マツ |
押絵と旅する男 |
112 |
松の木 |
探して見ましても、松の木はちゃんとありますけれど、 |
マツ |
押絵と旅する男 |
112 |
松の木 |
大きな松の木が目印で、そこに広い座敷があったと申すのですが、 |
マツ |
押絵と旅する男 |
113 |
松の木 |
暫くたって元の松の木の下へ戻って参りますとね、そこには色々な露店に並んで、 |
キリ |
鏡地獄 |
285 |
桐 |
机の上に古い桐の箱が出ていて、 |
ザクロ |
鏡地獄 |
288 |
石榴 |
小山とも見えるニキビの先端が、石榴(ざくろ)のようにはぜて、そこからドス黒い血のりが、 |
シュロ |
鏡地獄 |
295 |
棕櫚 |
それから棕櫚(しゅろ)のような鼻毛の光る、ほら穴みたいな鼻の穴、 |
シタン |
少年探偵団 |
27 |
紫檀 |
その床の間には、いつも花びんのおいてある紫檀の台の上に、今夜はみょうなものがおいてあるのです。 |
あおぎり |
少年探偵団 |
35 |
青桐 |
塀際には、背の高い青桐だとか、低くしげっているつつじだとか、 |
つつじ |
少年探偵団 |
35 |
つつじ |
塀際には、背の高い青桐だとか、低くしげっているつつじだとか、 |
マツ |
心理試験 |
114 |
松 |
あの奥座敷の床の間に、大きな松(紅葉)の植木鉢が置いてあるだろう。 |
マツ |
心理試験 |
120 |
松の木 |
例の松の木の根元を持って、土もろともスッポリと植木鉢から引抜いた。 |
マツ |
心理試験 |
136 |
松 |
「植木鉢」に対しては、寧ろあからさまに「金」又は「松」と答えるのが、一番安全な方法なのだ。 |
マツ |
心理試験 |
136 |
松 |
植木鉢」と来たら、少しもまごつかないで、「金」又は「松」と答え得る様に練習して置く必要がある。 |
マツ |
心理試験 |
140 |
松 |
『植木鉢』に一番ながくかかったのは、恐らく『金』と『松』という二つの聯想を押えつける為に手間取ったのでしょう。 |
マツ |
心理試験 |
140 |
松 |
『植木鉢』に『松』だとか、『油紙』に『隠す』だとか、 |
マツ |
心理試験 |
149 |
松 |
例えば、『植木鉢』に対して『松』と答えるのに、たった〇・六秒しかかかってない。 |
シイ |
石榴 |
12 |
椎の木 |
向こうの大きな椎の木にもたれて、 |
ミカン |
石榴 |
18 |
蜜柑箱 |
埃だらけの床板に、蜜柑箱ようのものを伏せて、 |
ザクロ |
石榴 |
19 |
石榴 |
巨大な石榴がころがっていたのです。 |
ザクロ |
石榴 |
19 |
石榴 |
やっぱりよく熟してはぜ割れた石榴を連想しないではいられませんでした。 |
ザクロ |
石榴 |
19 |
石榴 |
警官は石榴がはぜたようなものだったと形容しましたが、 |
ミカン |
石榴 |
19 |
蜜柑箱 |
蜜柑箱の蔭になっているのを、 |
ミカン |
石榴 |
19 |
蜜柑箱 |
その警官は蜜柑箱の向こう側にあるものを、 |
ミカン |
石榴 |
20 |
蜜柑箱 |
ともかく蜜柑箱の向こうに横たわっている例の怪物を、 |
ザクロ |
石榴 |
26 |
石榴 |
顔はいま申したはぜた石榴なんですし、 |
ザクロ |
石榴 |
57 |
石榴 |
あのはぜた石榴みたいにむごたしく |
ザクロ |
石榴 |
73 |
石榴 |
あなたは、さいぜんはぜた石榴といううまい形容を |
ザクロ |
石榴 |
73 |
石榴 |
谷村氏はそのはぜた石榴に、なんともいえない |
ザクロ |
石榴 |
85 |
石榴の実 |
あっ赤にはぜ割れた一つの石榴の実を見たのであった。 |
キリ |
二癈人 |
44 |
桐の火鉢 |
大きな桐の火鉢には鉄瓶(銀瓶)が眠気を誘う様な音を立ててたぎっていた。 |
ミカン |
目羅博士 |
124 |
蜜柑 |
蜜柑の皮を上に投げては受け取り、 |
ミカン |
目羅博士 |
124 |
蜜柑 |
蜜柑の皮を投げたり受け取ったりしていた。 |