江戸川乱歩の小説「石榴」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1934年、文庫本におけるページ数は78ページ
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ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
11 |
青葉 |
青葉の山 |
縁側の向こうに聳える青葉の山を、 |
11 |
縁側 |
縁側 |
縁側の向こうに聳える青葉の山を、 |
12 |
下駄 |
庭下駄 |
宿の名の焼印を捺した庭下駄をはいて |
12 |
雑木林 |
雑木林 |
公園めいた雑木林の中へ |
12 |
シイ |
椎の木 |
向こうの大きな椎の木にもたれて、 |
16 |
大樹 |
大樹 |
一方はモクモクと大樹の茂った急傾斜の山腹、 |
18 |
板戸 |
板戸 |
入口の板戸のあいだから、 |
18 |
床板 |
床板 |
埃だらけの床板に、蜜柑箱ようのものを伏せて、 |
18 |
ミカン |
蜜柑箱 |
埃だらけの床板に、蜜柑箱ようのものを伏せて、 |
19 |
ミカン |
蜜柑箱 |
その警官は蜜柑箱の向こう側にあるものを、 |
19 |
ミカン |
蜜柑箱 |
蜜柑箱の蔭になっているのを、 |
19 |
ザクロ |
石榴 |
警官は石榴がはぜたようなものだったと形容しましたが、 |
19 |
ザクロ |
石榴 |
やっぱりよく熟してはぜ割れた石榴を連想しないではいられませんでした。 |
19 |
ザクロ |
石榴 |
巨大な石榴がころがっていたのです。 |
20 |
ミカン |
蜜柑箱 |
ともかく蜜柑箱の向こうに横たわっている例の怪物を、 |
22 |
床板 |
床板 |
「床板にしみ込んでいてよくわからないけれど、 |
26 |
ザクロ |
石榴 |
顔はいま申したはぜた石榴なんですし、 |
36 |
縁側 |
縁側 |
その縁側を降りた柴折戸をあければ、 |
36 |
柴折戸 |
柴折戸 |
その縁側を降りた柴折戸をあければ、 |
46 |
箪笥 |
箪笥 |
十数本の箪笥と、その中にはいっている |
56 |
鴨居 |
鴨居 |
鴨居の上にあるスイッチ箱の蓋をひらいておきさえすれば |
57 |
ザクロ |
石榴 |
あのはぜた石榴みたいにむごたしく |
63 |
柴折戸 |
柴折戸 |
案内知った柴折戸から、 |
73 |
ザクロ |
石榴 |
あなたは、さいぜんはぜた石榴といううまい形容を |
73 |
ザクロ |
石榴 |
谷村氏はそのはぜた石榴に、なんともいえない |
85 |
ザクロ |
石榴の実 |
あっ赤にはぜ割れた一つの石榴の実を見たのであった。 |
85 |
実 |
石榴の実 |
あっ赤にはぜ割れた一つの石榴の実を見たのであった。 |