上記の写真の左はイペ材(南米産)で、右上はウリン材(ボルネオ産)、右下の写真は、イペ材・ボンゴシ(アフリカ産)の混合です。
木材を腐らないように色々な手段を使いますが、もともと腐りにくい木材を使えば、
これがベストな方法と言うことになります。
(実際は価格が高いとか加工が難しいと言うことがありますので、すべてにおいてベストとは言えませんが)
木材は自分の細胞の中に、腐朽菌から身を守るために、「毒」をため込みますが、
特に腐朽菌の繁殖の激しい熱帯では、この「毒」に強力なものがあります。
またこの毒の色が人間にとっては良い雰囲気だったり、綺麗な色だったりします
(黒檀の綺麗な黒やローズウッドの鮮やかな紫だったり、)
一般的に住宅のデッキに使わる木材の中で最も耐久性のある木材は、ボルネオ産のウリン材で、
耐久年数は30年以上あると言われますが、実際に、JISで規程されている腐朽促進試験をすると、
人工木材よりも耐久性は上ですので、世間で言われていることは間違いがないと思います。
ただ、問題は、時々ウリンに代表されるハードウッドはすべて耐久性があると勘違いされていることがけっこう多く、
例えば、ハードウッドでもセランガンバツの耐久性はかなり低いので、同じハードウッドでも用途によって使い分けが必要です。