強力な加圧防腐薬剤であるクレオソートは、発がん性と皮膚に触れるとかぶれると言う問題があり、
枕木や電柱のような特殊な用途以外は使いません。
そのため、住宅・官公庁物件には、銅系の薬剤で加圧注入処理されるのが一般的になっています。
日本で使われるのはCUAZ薬剤とACQ薬剤と2種類がありますが、
どちらも銅の化学反応の発色で緑とオリーブ色の中間的な色になっています。
この写真の左の木柵は、自然公園の例で、国産の間伐材を加圧注入防腐して使っています。
右のデッキの写真はカナダ産のレッドシダーに加圧注入防腐されたものです。
銅系の加圧防腐薬剤で処理すると、材種により発色が異なりますが、
レッドシダーの場合は特に良い雰囲気の色になり、
さらに塗料のように退色することが少ないので、
わざとこの薬剤で加圧注入することがよくあります。