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新人教育

木材の構造と乾燥その1

これは木材を輪切りにした断面です。
誰でも知っているように木材には年輪があります。
年輪があるかどうかは、木材の成長にとって必要な太陽光線と水があるかないかで決まります。
つまり常時水があり、太陽光線がある場合、木は年輪を作りません(作る必要がありません)。

この年輪の内、木目の薄い色の部分は春に成長します(春は水も太陽光もありますから大きく成長します)。
この年輪の濃い色の部分は夏の成長の部分です(夏は太陽光はありますが、水がありませんので)。
よく勘違いされて年輪の堅くて濃い堅部分は冬に成長しているところと勘違いされている方が多いですが、
秋と冬は木は成長しません(太陽光がありませんので)。


木の周りの白いところは辺材と呼ばれますが、この部分が細胞としては生きていて、養分や水分の通り道になっています。
この程度の丸太であれば、若い木ですので、辺材部分の比率は割とありますが、
丸太が大きくなると、辺材部分はまさに廻りだけですので、辺材の比率はずっと小さくなります。

中の色がついているところは心材と言い、ここは木材が腐朽菌から身を守るために、毒をため込んだ部分です。
(この毒の部分は木の味わいのある色ですが、人によってはアレルギーを生じさせます)
水も養分も通しません。つまり細胞としては死んでいます。
ですから、木の中で心材は腐りにくいと言うことになり、辺材はこれら毒物が入っていないので、すぐに腐ります。

しかし、加圧防腐処理をすると、何も詰まっていない辺材は防腐剤が中まで完全に入るので、腐りにくくなります。
反面、心材は細胞の中が詰まっているので、防腐剤を注入することができず、加圧防腐された辺材と比較すると
今度は心材の方が腐りやすいと言うことになります。

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