之右の如く為体眼前見請候事二御座候
誠ニ市中小民東西へ奔走実ニ以恐ロ
敷有様ニ御座候小子門前杯ハ近火同よう
の姿大坂中米屋一軒も不残大混
雑の事ニ候此後如何相成候哉難計
騒々敷事御賢察可被下候猶追々可申
上候
十四日四ツ時認
尚々古老の話咄しニむかしより米高の節ハ
貧民こぼちと申事度々有之といへども多
欲の米屋を目的ニいたし〆売を責立家
財金銀ハ蒔ちらし一切盗取杯ニ申事
ハなし当分の如く米穀手当り次第
盗取思いのままに奪取候有様実ニ世
末ニ相成候形勢可嘆事ニ御座候往古は米高価
次第ニ貧民困窮相迫リ候姿相見候上ニて右の
事件も差発リ候処今度の事件は十分
奢リニ長し候上既ニ先日己来夜前まで
御千度参リ或ハ砂もち杯におどり大踊リ
にて立さわき今朝ハ右のこぼち乱妨