虫歯鬼だよ、歯を磨きなさい! 11月28日
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オバケ・妖怪の話が大好きで、よくクラスでカーテンを閉めてそんな話をした。一度2年生を担任してた時に調子に乗って「妖怪話」をしすぎた。怖がりの子どもが夜に寝れなくなって、
「先生、うちの子が聞きたいが夜恐くて寝れなくなってるのです。ちょっと控えてください。」と注意された。ガ~~~ンッだった。反省だけして、次の5年の時は山ほどしてた。すっきりした。
さて、インドネシアでもお化けの話は通じるか?こちらには「神=Tuhanツゥハン」と言う単語がある。その反対が「Hantuハンツゥ=お化け」なのである。お化けと言うよりも神の反対の恐いものというイメージがある。あんまり、こちらの子どもが虫歯が多いので小さい子を集めて「虫歯鬼」の話をしてた。頑張ってインドネシア語に訳しているのだが、もう面白がって面白がって、さっぱり無理でだった。虫歯といっても口の中
にそんな「虫」が夜に来て入るわけがなく、「先生、あほかいな?」って感じだったのである。こういう時、国によって本当にイメージの捉え方が違うと思う。(そして、きっと自分のインドネシア語が悪いのだと簡単にあきらめる。)それにしても、ほとんどの子どもが虫歯である。辛いもの、甘いものが大好きなので小さい時からたくさんの甘いものを取る。歯がやっと生えた子どもがコカコーラーをがぶ飲みしている。ところが面白いことに永久歯になると虫歯の人がすくない。私の銀歯を見て
「永久歯は大事にしないと、だめです。」と先生に注意された・・・・・・「ほんだら、乳歯は抜けるからほっといてええのかい?」と言いたかった。腹立ち紛れに
「きっと神様は洗ってない汚い歯はきらいだよ。毎日3回洗いなさいね。」というと「虫歯鬼」の時の笑顔が消えて口を閉じて黙ってしまった。神様の威力はすごい。