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ほのぼのプアサ 11月18日

 日本でどのようにプアサ(断食)が放送されてるか知らないけれど、昨日体験したほのぼのプアサを紹介。知人の家に行くなりもう始まっていると思って朝から何も食べてなかったのに、いきなり「今日の夜からだってよ。まだ月が新月になってないって放送あったの。」とのこと、いきなりがっくりときて、水を飲みまくり。そんなにきっちりとイスラムの偉い人が月をみて判断するのにも驚いた。これを地球全土のイスラム教の人がしてると思うと、すごいと思い。見られてる月も大変だなあと思う?この月は「聖なる月」というらしい。
16日夕方・・・・・普通に夕食をたべる。
17日真夜中3時・・・・・「食べるわよ」と起こされる。この時にみなさん夜中なのに、おそるべき食欲。これを食べてないと次の日ふらふらすると言われて、口にするが夜中3時なので食欲はすすまない。あまり水を飲むとこれからも寝るのにトイレに困るのでやめた。食事が済んだらお祈り。さあプアサ開始。もう食べたり飲んだりは出来ない。そして寝る。
17日朝~昼・・・・・プアサが始まったばかりの初めての朝。何となく島全体が静かな気がする。結局、体力保存の方式で昼近くまでごろごろしていた。
仕事がある人は大体お昼1時まで。水が飲みたいが飲めないのが早速つらい。
17日昼~・・・・・・今日のプアサ開けの食事を2時ごろから作り始める。「プアサの時期にはこれがないとね。」と言われる物が必ずあって、その地方によって料理のメニューがちがうらしい。それにしてもお菓子からカレーからいろいろと正月メニューのように量が多い。作ってる間、味見が出来ないので、まだプアサをしない子どもに「どう?」とか聞くらしい。でも、「ちょっと、ターメリックが多くて、塩味が?」とか言えないので結局いつもの感が物を言う。
17日6時半・・・・・・ラジオのボリュームを上げて「今日のプアサおしまい」の放送を聞く、と同時に甘いココナツヤシのシロップをみんなで飲む。昨日の夜4時から何も飲んでないので最高においしかった。一息ついたらご家族は「お祈り」する。それが終わって、やっと食事。これがまた昼間につくった豪華メニューである。毎日だいたい、がんばってこういったメニューを1月作るらしい。
日ごろ食べたいときに食べるインドネシア人だが、この月ばかりは、毎回家族が顔を見合わせていろんな話をして、おたがいの健康を祝福してほのぼのと食事をする。一ヶ月長いだろうけど、プアサを日本語に訳したら私の気持ちの中では「家族団欒」となった。


イスラムがどうのとか教典の教えが?とか考えると、さっぱり分からない。
他の宗教についてもそうだ。けど、そのイスラム教を信じている個人とつき合うとその人の優しさが悲しみが伝わってくる事がある。その時、ちょっとはその人の持つ宗教感も理解出来る気がする。テロから以降世界で「イスラム・イスラム・イスラムが~~」と新聞に載ってるらしいが、きっと読んでいてもあまり心に入ってきてないと思う。だから、空爆も終わらない。自分の心が動いたとき、その対象はきっと自分と対等な気もする。
家族団欒の時に空爆はよけいにアカン!


と、偉そうなことを考えて朝からコーヒーを飲んでいる。私は1日で充分。真面目にプアサしてる全世界のイスラム教の人すごい

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