

樹種名のカリンはややこしい。偶然も重なり多面的に複雑になっている。
まず、日本であちらこちらで見ることが出来る香りのある実がつく木で、カリン酒をつくるカリンはバラ科で、まったく別の種類。たまたま名前の音が一緒になっただけです。しかし、漢字の花梨がこちらのカリンにも使われたりしています。
銘木となるカリンはマメ科の木でアフリカやアジアに生育する木です。
いくつかの種類があり、それぞれの国や地方で名前がついています。同じ木でも国によって、名前が変わっているものもあります。また日本や現地の木材業界でも勝手に他の有名樹種のプランドを借りて名前をつけたこともあり、よりややこしくしています。例えば〇〇シタン、〇〇ローズウッド、〇〇チークなどです。シタン、チークやローズウッドの系統ではありません。
パドックも使われていますが、異なる種類で同じパドックを使わっている例も多いです。特定するのには学名で見るのが一番確実です。木の情報発信基地では3つのパドックを掲載していますが、わかりやすく表にしました。
| 学名 | Pterocarpus macrocarpus | Pterocarpus indicus | Pterocarpus soyauxii |
|---|---|---|---|
| 和名 | パドツク、本花梨、ビルマカリン | パドツク、ナーラ、インドシタン |
アフリカンパドック |
| 英名 | Burma padauk | Padauk、New Guinea rosewood | African padauk |
| 産地 | ミャンマー、ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、インド、カリブ海 | シンガポール、タイ、フィリピン、ミャンマー、マレーシア、パプアニューギニア、インドネシア | ナイジェリア、コンゴ 、アンゴラ |
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