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世界の樹木

アフリカンパドック

解説

マメ科シタン属の落葉高木。 学名:Pterocarpus soyauxii  分布地はカメルーン、ナイジェリア、コンゴ。アフリカンバドウクの名はビルマまたはアンバマンバドウクに 似ているのでつけられたといわれる。高さ40m、直径は1.5メートルまで成長する。環孔材。 比重は0.80。材は染めたように真っ赤な色だが、陽に焼けると暗褐色に変色する。心材は血赤色から赤条を伴った暗褐色までさまざまである。  心材の耐朽性は大きく、菌・昆虫に冒されにくい。乾燥に際しては収縮率が小さく、狂いが少ない。よって、乾燥後の寸法の安定性が高い。耐久性に富む良材で、高級家具、キャビネット、内部装飾材、その他彫刻材等に 用いられる。

樹種名のカリンはややこしい。偶然も重なり多面的に複雑になっている。
まず、日本であちらこちらで見ることが出来る香りのある実がつく木で、カリン酒をつくるカリンはバラ科で、まったく別の種類。たまたま名前の音が一緒になっただけです。しかし、漢字の花梨がこちらのカリンにも使われたりしています。
銘木となるカリンはマメ科の木でアフリカやアジアに生育する木です。 いくつかの種類があり、それぞれの国や地方で名前がついています。同じ木でも国によって、名前が変わっているものもあります。また日本や現地の木材業界でも勝手に他の有名樹種のプランドを借りて名前をつけたこともあり、よりややこしくしています。例えば〇〇シタン、〇〇ローズウッド、〇〇チークなどです。シタン、チークやローズウッドの系統ではありません。
パドックも使われていますが、異なる種類で同じパドックを使わっている例も多いです。特定するのには学名で見るのが一番確実です。木の情報発信基地では3つのパドックを掲載していますが、わかりやすく表にしました。

学名 Pterocarpus macrocarpus  Pterocarpus indicus Pterocarpus soyauxii
和名 パドツク、本花梨、ビルマカリン

パドツク、ナーラ、インドシタン

アフリカンパドック
英名 Burma padauk Padauk、New Guinea rosewood  African padauk
産地 ミャンマー、ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、インド、カリブ海 シンガポール、タイ、フィリピン、ミャンマー、マレーシア、パプアニューギニア、インドネシア ナイジェリア、コンゴ 、アンゴラ
BogorPterocarpus indicus ボゴール植物園 2017年10月30日
Pterocarpus macrocarpus タイ・チェンマイ クイーンシリキット植物園  2008年10月16日
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