国指定天然記念物 昭和15年2月10日指定
今回の最大の目的で楽しみであった熊野速玉大社のナギでしたが、少し残念なことがありました。それは2重に囲いができていたことです。石柱の囲いは書籍などで見ていましたか、木柱とロープの囲いで近くに寄れません。観光客対策なのでしょう。ナギとしては日本最大の木であり、国の天然記念物でもあり、新日本名木百選にも選定されています。ナギは葉が特長があり、葉を見ればナギとすぐに分かります。葉脈が縦に並んでいるからです。葉を縦方向に引っ張っても普通には裂けないことから、縁結びの木とされ、古くは鏡の裏に入れれば会いたい人に会えるといか言われました。現代では財布の中に入れる人も多いです。短い方をひっばれば簡単に裂けます。木材、樹木の関係者はみんな知っていますが、針葉樹です。葉が広葉樹のように平たく長卵形をしていますから、最初は誰でも間違います。
熊野速玉の資料によると樹齢千年。
また熊野権現の象徴として信奉篤く、古来から道中安全を祈り、この葉を懐中に納めてお参りすることが習わしとされています。熊野牛王( 札)とナギの葉をいただくことが、難行熊野詣を無事果たす大きな支えとなりました。
とあります。
千早ふる 熊野の宮のなぎの葉を 変わらぬ千代のためしにぞ折る (藤原定家)
新宮市役所からの道順、 1.3km 車で5分。 無料駐車場あり。