樹霊が宿る木
神無書房
107頁 3800円 1992.5.1発行
目次
[スギ]
熊野神社の大杉<山形>―火を噴きながらも生きつづけた
杉沢の大杉<福島>-樹高50メートルを誇る
榛名神社の矢立杉<群馬>―武田信玄ゆかりの杉
虫川の大杉<新潟>―美は乱調にあり
西丹沢の箒杉<神奈川>―豪雨の中で村を救った
将軍杉<静岡>―坂上田村麻呂ゆかり
月瀬の大杉<長野>-一時は伐られる運命に
石徹白の杉<岐阜>-泰澄大師ゆかりの名木
花背の三本杉<京都>―三位一体の神木
玉置神社の神代杉<奈良>―樹齢三千年(?)の貫禄
高千穂神社の秩父杉<宮崎>―天孫降臨の地の神木
万代杉<鹿児島>―長寿の杉の宝庫・屋久島
大王杉<鹿児島>
縄文杉<鹿児島>
[カヤ]
西平の大榧<埼玉>―慈光寺七木のひとつ
[イチイ]
言問の松<北海道>―立ち往生寸前
[ビャクシン]
建長寺の柏槇<神奈川>―大覚禅師お手植えか
沼の柏槇<千葉>―付近は隆起サンゴ層群
大瀬崎の柏槇<静岡>―海風と闘って
[クリ]
小野の枝垂栗<長野>―異常ゆえに残される
[サクラ]
山高神代桜<山梨>―桜に屋根は似合わない
[モミジ]
七釜戸の枝垂紅葉<福島>―男性的な幹肌にかわいらしい葉
延命寺の夕照紅葉<大阪>―全山紅葉に染まる中で
[シナノキ]
熊野神社の科木<長野>―菩提樹の親類
[ミズナラ]
小黒川の水楢<長野>―山の神の標木
[トチ]
利賀の栃<富山>―長い間、村の人の糧として
[イチョウ]
若が竹の銀杏<宮城>-乳銀杏信仰が残る
[ナギ]
熊野速玉大社の梛<和歌山>―平重盛のお手植え
[マツ]
薄衣の笠松<岩手>―伊達政宗垂涎の松
臥竜の松<山形>―江戸期の文人・墨客も見た
高部の唐傘松<山梨>―絶景を眼下にして立つ
[ケヤキ]
東根の大欅<山形>―巨象のような樹肌
高瀬の大木<福島>―未完成の城址に立つ
九石の欅<栃木>―空洞の中から青空が
矢島稲荷の大欅<東京>―3度の火災をくぐりぬけて
[シイ]
称名寺の椎<宮城>―ツブラジイの巨木
賀恵淵の椎<千葉>―異形中の異形の木
伯耆の大椎<鳥取>―巨木の里に聳える
[クス]
来の宮神社(阿豆佐和気神社)の樟<静岡>―血を流す木
春日神社の樟<静岡>―達磨となった大樟
青蓮院の樟<香川>―空海生誕の地に立つ
大山祗神社の樟<愛媛>―河野水軍ゆかりの社
[カシワ]
勝源院の逆槲<岩手>―葉守の神おわすや
[ウバメガシ]
御崎神社の姥女樫<和歌山>―材は堅く備長炭に
[アコウ]
竜王神社の赤秀<和歌山>―竜の化身なのか
[サキシマスオウ]
仲間川の先島蘇芳<沖縄>―カタパルトのような板根
国の巨木天然記念物一覧