今回の宮崎巨樹撮影で「
祇園の大ヒノキ」とともに最も訪ねたいのがこの「大久保の大ヒノキ」でした。
ヒノキで国指定はたいへん珍しいからです。国道265号から東に少し入ると十根川神社があり、そこの
八村杉を撮影したあと、その前の道路を東に15分ほど(3.5km)で3軒ほどの民家があるところに突き当たります。ここに案内看板が出ていて、駐車場に誘導されます。観光地化されているというわけではないのですが、整備された駐車場で、トイレもあれますが、私有地です。ここから徒歩で5-10分歩けば大久保の大ヒノキと出会えます。
以下椎葉村観光協会の資料から
八村杉から東、標高700mの山腹に大久保集落があります。その集落の奥に八村杉と同じく推定樹齢800年の日本一の大檜(ヒノキ)があります。幹周り9.3m、樹高32m、枝は東西32m、南北30mの広がりを持ち、樹幹に無数の枝幹が絡みつくよううにそびえている様子は壮観です。平成6年に国指定天然記念物に指定されました。
大久保集落の人によると、「檜」はこの集落を開拓し住み着いた先祖の墓印であり、気が優しい女性の墓印の木であるといわれています。そのため今も「檜」は、この地を開拓した祖先の墓印として大切に奉られています。