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- ID:
- 39862
- 年:
- 2017
- 月日:
- 1019
- 見出し:
- 重文「エラスムス立像」複製で再現 井波の彫刻家制作
- 新聞名:
- 47NEWS
- 元UR(アドレス):
- http://webun.jp/item/7408425
- 写真:
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- 記事
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南砺市井波の彫刻家、笹川むもんさん(63)は、東京国立博物館に所蔵されている国重要文化財「木造エラスムス立像」の木製レプリカを制作した。
立像を同館に寄託している寺院「龍江院」がある栃木県佐野市の有志が、同市出身の笹川さんに依頼した。
笹川さんは21日に同市にレプリカを搬入し、11
月にお披露目される。
(砺波支社編集部・石黒航大)
木造エラスムス立像は、1600年に大分県に漂着したオランダ船・リーフデ号の船尾像。
江戸幕府の旗本・牧野成里(しげさと)が入手し、菩提(ぼだい)寺の龍江院に納めた。
1930年に国宝(現国重要文化財)に指定されて以来、東京国立博物館が保管している。
笹川さんは18歳の時に富山に移住し、3代目加茂蕃山に師事して井波彫刻を学んだ。
創作、写実共に多様な作品を手掛け、国内で多くの賞を受けている。
今年1月、龍江院でも立像を見たいという地元住民らの要望を聞いた佐野市の有志団体「秘宝エラスムス立像に学ぶ会」から複製の依頼を受けた。
立像の写真や佐野市郷土博物館が所蔵するポリエステル製のレプリカを参考に制作に取り組んだ。
のみの使い方を当時の彫り方に近づけ、やすり掛けや調色で古びた様子を再現した。
9月下旬には同団体のメンバーが工房を訪れ、出来栄えに感嘆の声を上げた。
11月18日に佐野市で開かれる完成記念会で披露される。
特別講演を行う笹川さんは「400年の歴史をできるだけ表現した。
驚いてもらえるといい」と話している。
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