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- ID:
- 39860
- 年:
- 2017
- 月日:
- 1019
- 見出し:
- 「大工育成塾」最後の塾生 朝来で卒業前の修了制作
- 新聞名:
- 神戸新聞
- 元UR(アドレス):
- https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201710/0010657977.shtml
- 写真:
- 【写真】
- 記事
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全国各地の若手大工に、伝統木造建築の技術や理論を教える「大工育成塾」の13期生47人が、兵庫県朝来市和田山町柳原の田中工務店で卒業前の「修了制作」に取り組んでいる。
木材に印をつける「墨付」から棟上げまで行い、柱やはりで組み上げる伝統的な工法の一つ「木造軸組工法」の2階建
て住宅を建設する。
同塾は国交省が支援するプロジェクトで、一般社団法人「大工育成塾」が2003年から東京、名古屋、大阪、福岡で運営。
座学や現場修行を通じ、3年かけて伝統木造建築を学ぶ。
12期生までの卒業生は547人。
本年度で終了するため、今期が最後の塾生となる。
伝統工法で定評のある田中工務店も社員に卒業生がおり、同塾の修了制作を4年ぶりに受け入れた。
図面や工程表を頭にたたき込んだ塾生らが6班に分かれ、18日から作業を開始。
柱、はり、桁など各自が担う部材に慎重に墨付し、接合部の「仕口」などを加工した。
13期生には女性も3人おり、佐賀県鳥栖市の女性(26)は「事前に加工した木材を使うプレカットが近年の業界の主流だが、自分の手で加工する技術を身に付けたくて、育成塾に通った。
みんなで技術を競い合っています」と話す
統括指導棟梁を務める作本博昭さん(62)=堺市=は「13期生はモチベーションが高く、よい家が建ちそう」と期待を寄せる。
24日から部材を朝来市和田山町加都の建設現場に運び、組み立て作業を行う。
上棟式は27日
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