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- ID:
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34809
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0201
- 見出し:
- 地域に伝わる木製ほら貝 大迫・亀ケ森住民が練習
- 新聞名:
- 岩手日日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.iwanichi.co.jp/hanamaki/10223.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
独特の低音響かせ
花巻市大迫町の亀ケ森地区で1月30日、地区内に現存する木製ほら貝を集めての吹鳴練習が開かれた。
携帯電話などなかった時代に集まりなどの合図に使用された道具で、参加者が「ブォー、ブォー」と独特な音を響かせた。
同地区の郷土史研究会「亀林会」(若柳良明会長)が初めて企画したもので、会場の亀ケ森振興センターには地区民ら12人が参加。
稗貫・和賀の百姓一揆を語る会の金野昭人会長(80)が指導に当たった。
地区内にあるほら貝は、山伏や寺社で使われる貝殻で作られたものではなく、キリの木をくり抜き、それに似た音を出した道具。
江戸時代には百姓一揆の合図に吹き鳴らされたとされ、現在では十数本が残るという。
金野会長は「百姓一揆の道具ではなく、そもそもは生活上での連絡手段に使われた。
お祭りの合図、低く太い音は悪魔払いの行事、小正月には『オオカミぼい』と称して吹鳴する習慣もあった。
音の届く距離は2~4キロに及んだ」と語った。
練習には専大北上高吹奏楽部の3人が特別参加。
ほら貝で2段階の音を出し、参加者にこつを伝授した。
2年生の長根和樹君(17)は「トランペットを吹くのと同じ原理」と紹介し、高低を吹き分けた。
20年ほど前にくりぬいた木を知人宅で見付けて譲られたが、最近までほら貝とは知らずにいたという川村喜一さん(74)は「上手く音を出せた。
昔から大切に使われてきた道具。
これからは大事にしたい」と話していた。
同会では11日に大迫交流活性化センターで開く地域づくりフォーラムの席上、練習したほら貝の音を披露するほか、180年ほど前の江戸時代に町内で起きた百姓一揆のゆかりの地でも吹鳴し、地域を良くしようとした先人の遺徳をしのぶ
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