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- ID:
- 36467
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0929
- 見出し:
- 木工作品に百人一首の世界刻む 淡路で歌絵展
- 新聞名:
- 神戸新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/201609/0009537070.shtml
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
優雅な大和絵の世界を、アイデアを凝らした木工作品の中によみがえらせた「百人一首の歌絵展」が30日、兵庫県淡路市尾崎の地域交流拠点「尾崎ガーデンズ」で始まる。
色鮮やかな情景に和歌をつづった100点を紹介。
懐かしい日本の原風景を再現した「ミニチュア古民家展」も同時開催される。
歌絵は「ガーデンズ」の近くに住む前淡路市副市長、森和重さん(64)と妻の桂子さん(63)の作品。
「あわじオープンガーデン」などで庭を公開する森さんが「花の少ない時期にも楽しめるように」と好きな百人一首をあしらった木工作りを発案。
副市長を退任した昨年9月から製作を始め、約4カ月で完成さ
せた。
作品の形は和歌のイメージに合わせ、鳥居や床の間、巻物などさまざま。
絵のデザインは大和絵の作品集などを参考にした。
彩色は、木製品に絵の具で花などを描く「トールペイント」を習う桂子さんが担当。
陰影を付ける技法が平面的な大和絵に立体感を与え、和と洋が融合した新たな表現を生み出し
た。
会場には、関所の入り口を模した造形に夕焼け空と海を描き、「淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」と歌った作品などが並ぶ。
森さんは「作るほどに、和歌に対する親しみや理解が深まった。
多くの人に見てもらい、和歌に親しんでほしい」と話す
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