たとえば新しく開発したジャムのパッケージをデザインしてくれる人を探している農家さんは、「small design center」に入居するクリエイターのポートフォリオを見て、「この人にお願いしたい」と依頼することができます
また、より広い範囲から選びたい場合は、バウムに記事を書いてもらい、small design centerに入居していないクリエイターからの応募を募ることも可能です。
「イノベーション東北」と考え方や仕組みが似ていますね
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宇田川さん これまでに数件のマッチングを行ってきました。
たとえば福島の果樹園のロゴマークをつくる案件。
これは、対価の払い方が桃の木一本なんです。
「えっ?」と思うかもしれないけど、永久に桃が送られてくるなら、最終的にはかなりお得になりますよね
仕事の対価って、何も現金だけじゃなくてもいいと思うんです。
農家さんの仕事は機械が壊れたり台風の被害を受けたりとリスクが高く、常にお金を用意しておかないといけません。
それゆえにデザインにお金をかけることに心理的負担を感じる人が多く、現金ではなく現物で対価を払えないか、となるんですね
「small design center」では、お互いが気持ち良く納得できる、面白い対価のあり方を考えていけたら、と思っています
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small design centerでロゴを募集した桃農家さん
何とも柔軟でユニークな「small design center」。
地方のスモールビジネスに関わりたいクリエイターのみなさん、センスの良いクリエイターを探すスモールビジネス従事者のみなさん、まずはお問い合わせしてみてはいかがでしょう?
「都会で木を使った暮らしをするには、どうしたらいい?」「クリエイティブの対価の面白い形を一緒に考えよう!」——2グループに分かれてディスカッション
さて、これが講演会なら宴もたけなわ、といったところですが、「ゲストの話を聞いて、はい解散」ではなく、その後のほうが長いのが「LOCAL SUNDAY」の面白いところ
まずは近くに座っている参加者同士で数人のグループをつくって自己紹介しあい、「なぜ参加したのか」「ゲストの話を聞いて、どんなことを感じたか」「ゲストのお題に対して、自分だったら何ができるか。
何をしたいか」を話し合います
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そうそう、“お題”を説明していませんでしたね。
今回は、プレゼン終了後に長谷川さん、宇田川さんから、「参加者のみなさんと一緒に考えたいお題」を出してもらいました。
長谷川さんのお題 都会で木を使った暮らしをするには、どうしたらいい?
宇田川さんのお題 クリエイティブの対価の面白い形を一緒に考えよう!
午後は2グループに分かれてこのお題を掘り下げるのですが、いきなり大人数に向けて話をするのはちょっとハードルが高いもの。
それでその前に、少人数で話をして考えをまとめる時間を設けているのです。
どのグループでも話が弾み、緊張が解けた様子でした
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30分ほど話したら、お待ちかね! のランチタイム。
ホヤの炊き込みごはん、サンマ、エゾシカ肉のカレーという贅沢メニューです。
会場のあちこちから「美味しい!」の声が聴こえてきました
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カメラを向けると即座に変顔をつくってくれた、ひょうきんな長谷川さん
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