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    ID:
    34609
    年:
    2016
    月日:
    0113
    見出し:
    天然の緩衝材・木毛メーカーの社長に就任した、戸田実知子さん 
    新聞名:
    毎日新聞
    元UR(アドレス):
    http://mainichi.jp/articles/20160113/ddl/k39/070/534000c
    写真:
    【写真】
    記事
    木材を綿のように加工した緩衝材「木毛(もくめん、もくもう)」。
    かつては全国で製造されていたが、林業の衰退や石油製品の普及で減少し、四国では土佐市の「戸田商行」が唯一のメーカーとなった。
    近年は環境に優しい素材として見直されており、昨年11月に社長に就任した戸田実知子さん(49)にその魅 力と今後の展望について聞いた。
    【聞き手・錦織祐一】  −−夫・宗崇(ひろたか)さん(49)から社長を継ぎました。  ◆夫は創業家の跡取りで、私は数年前から展示会などに出て営業に取り組んできました。
    その中で「広報部長」のような所属長になったという認識ですが、やはり反応が違います。
    既存の大口中心から、事業を展開して新規顧客を開拓するために、今までと違うことを始めよう、と  −−木毛とはどういう素材ですか  ◆県産の、主に梼原や物部周辺のアカマツなどを原木で仕入れ、皮をはいでカットし、刃物をセットした専用の製造機械でそうめん状、竜のひげ状に加工します。
    メーカーは昭和40〜50年代には全国に120軒がありましたが衰退し、わずかに残ったところも兼業が大半。
    専業は全国でここだけのようです  もともとは欧州の素材ですが、海外の木毛は粗削りなのに比べ、日本の木毛はすごく繊細、きれいでものが違います。
    日本のものづくりへの探究心、職人魂が表れています  −−その良さは  ◆天然の素材で、木毛自体が息をしているので吸湿性、放湿性に優れ、青果物と相性がいいんです。
    それ以外に、高級感やぬくもり、優しさもありいろんな用途が可能です。
    シューズキーパーやアロマシートの商品開発に取り組んできましたが、それ以外にも、人形の芯材や、鮮魚や雑貨の梱包(こんぽう) 、掃除のフィルターなどに使われています。
    こちらが展示会に参加することで、今までと違う動きから、出会い、波及効果が生まれ、次の扉が開かれ、新規顧客も得ています  −−障害者雇用にも取り組んでいます  ◆40年ほど前、私立養護学校などを運営する社会福祉法人「光の村」の依頼で知的障害者に実習をしてもらいました。
    当時は「とにかく働く場を提供してほしい」ということでしたが、木の皮をはぐ工程に適性があり、1人を雇用しました。
    その後も雇用を続け、現在は社員のほぼ半数の3人が知的障害です 多様性の一つであり、健常者にも得意不得意があるように、合った仕事があるとまじめにこつこつと取り組み、伸びていきます。
    企業の姿勢次第と思います  −−今後は  ◆創業して55年ですが、単一の商材でこれだけ生き残っているのは珍しいそうで、それだけ「選ばれてきた」誇りがあります。
    でも、うちがやめたらなくなってしまいかねない。
    それはもったいない。
    まだまだニーズの可能性はあると感じています。
    このオンリーワンの素材をPRして利用者を増やし、世界に発信し、次 世代に引き継ぎたいですね fff:

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