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- ID:
- 34449
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1211
- 見出し:
- 本巣の積み木など人気 ふるさと納税の返礼品で
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/gifu/news/20151210-OYTNT50139.html
- 写真:
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- 記事
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本巣市が先月から始めた地元産の広葉樹を使った積み木などのふるさと納税の返礼品が、首都圏在住者などから「クリスマスプレゼントにしたい」と人気だ。
この返礼品は、同市根尾地域で伐採された規格外の広葉樹を使い、木工房「オークヴィレッジ」(高山市)が制作したもので、森林資源を活用した新し
い取り組みとして注目されている。
(八木さゆり)
オークヴィレッジが制作したのは、ナラやトチ、ヒノキ、カエデ、ブナなど10~15種類の木を使った積み木(寄付額3万円)や、ブナやミズメザクラで作られた犬型の乗り物(同7万円)、木組みを生かした木馬(同10万円)だ
本巣市企画部によると、木工品の返礼は先月6日から募集をスタート。
今月10日まで計44件の申し込みがあり、「これほど人気があるとは思わなかった。
森づくりに還元される仕組みを大事にしたい」という。
同市は、面積の約8割を森林が占める。
その豊富な木材の活用法を模索していたのが、同市で約3000ヘクタールの森林を管理して林業を営む「根尾開発」の小沢建司社長(37)だ
十分な太さがなく、曲がるなどした規格外の木材は、市場に出荷されず、粉砕してパルプやバイオマス発電の燃料として安値で取引される。
こうした現状を解決して、規格外の木材の用途を広げるため、家具などに有効活用しようと、根尾開発とオークヴィレッジ、製材業「カネモク」(高山市)の3社で、昨年に
「根尾の広葉樹活用プロジェクト連携協定」を結んだ
木工房として40年の歴史があるオークヴィレッジは、「使用する木材の多くが北海道や東北地方、長野県のもの。
県産材はごくわずかだったことが課題だった」といい、職人が実際に山に入って木を選び、カネモクが乾燥させて材料に仕上げる。
小沢社長は、「ふるさと納税の返礼品はいいきっかけづくりになると期待している。
これから、木工品を手にした人が根尾の森に遊びに来るような仕組みづくりも検討したい」と話している
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