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- ID:
- 34429
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1208
- 見出し:
- 郡山出身の木彫家、没後70年 力強い作品、堪能を 企画展を開催中 郡山市立美術館
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/articles/20151208/ddl/k07/040/363000c
- 写真:
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- 記事
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県
芸術・文化
カルチャー
郡山市出身の木彫家・三木宗策(そうさく)の没後70年を記念した企画展「三木宗策の世界」が23日まで郡山市立美術館で開かれている。
神社仏閣にまつられた気高い仏像や神話伝説を主題にした作品などを所蔵先から借り受け、約90点を展示した。
三木宗策は1891(明治24)年、郡山市本町で生まれた。
15歳で上京して近代彫刻を代表する高村光雲の高弟・山本瑞雲に弟子入りし、伝統的な木彫りを学んだ。
大正から戦前にかけて活躍し、木彫界を担う作家の一人として期待を集めたが、1945年、疎開先の郡山市で死去した。
53歳だった。
三木と同時代に活躍した故沢田政広氏が後に木彫家の第一人者となり文化勲章を受章した。
同美術館は、三木が生存していたら沢田氏と肩を並べる足跡を残したとみており、郷土が生んだそんな作家を顕彰しようと企画展を立案した。
三木の次男で美術評論家の三木多聞氏や三木の弟子たちから作品
の所在を聞き出し、約8年がかりで準備を進めて全国初となる企画展を実現した。
学芸員の中山恵理さんは「三木の作品には、量感を持たせる造形的な面白さがある。
力強い作品を堪能してほしい」と話している。
開館時間は午前9時半〜午後5時(入館は午後4時半)。
観覧料は一般500円、高校・大学生300円。
月曜休館
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