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- ID:
- 34409
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1206
- 見出し:
- 西川材に酔い 夢心地 リキュール第2弾 炭酸入りで爽やか
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201512/CK2015120602000144.html
- 写真:
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- 記事
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飯能市など県西部の二市二町を産地とするヒノキや杉の木材「西川材」の魅力を伝えようと、地元有志が西川材のヒノキで香りを付けた炭酸入りリキュール「きこりの夢」を発売した。
発案者の木材加工会社社長、町田喜久男さん(70)=飯能市下名栗=は「爽やかな香りで口当たりも良く、女性やお酒が
弱い人にもぴったり」と話している。
(服部展和)
ヒノキの香りがする酒は、町田さんが発案し二〇一三年に発売した「きこりの夢」に続く第二弾。
オリジナルの「きこりの夢」は、醸造アルコールに清酒を少し入れたベースの酒に、ヒノキの木材を漬け込んで香りを付ける。
アルコール度数が二五度と高めで、町田さんは「水で薄めすぎると香りも薄まってしまう
のが弱点」という
そこで新作は、飲みやすいようにアルコール度数は一二度と低めにし、さらに清酒は使わずに炭酸を入れることで、爽やかさを強調した。
越生町の麻原酒造が製造し、町田さんや飯能商工会議所の会員有志が試飲を重ねて完成させた。
町田さんは「ヒノキは育った環境で香りが異なる。
『きこりの夢』には香
りのよいヒノキを使っている」と胸を張る
江戸時代、県西部産の木材は江戸から見て西の川から運ばれてきたことから「西川材」と呼ばれるようになった。
当時は木材でいかだを組み、雨で増水したタイミングに合わせて川を下って江戸に運んだという
一九一五(大正四)年の武蔵野鉄道(現西武池袋線)開通を機に、西川材の集散地となった飯能駅周辺は発展し、材木店が軒を連ねた。
戦後の復興期や高度経済成長期にはさらに生産量が増えたが、木材の輸入自由化に伴って昭和四十年代以降は勢いを失った
町田さんは「ほかの産地と比べても西川材は枝打ちなどにとても手間を掛けている。
その分、節が少ない良質な木材になり、香りも高くなる。
『きこりの夢』をきっかけに、西川材の良さを知ってもらいたい」と話している
二種類の「きこりの夢」は飯能市内の酒販店五店舗で販売している。
新作の炭酸入りリキュール(七百二十ミリリットル)は千六百二十円。
オリジナル(同)は千百五十円。
販売店などの問い合わせは町田さん=電090(3348)6920=へ
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