v11.0
- ID:
- 34312
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1120
- 見出し:
- 元倉吉絣工場が、倉吉絣と木彫り作品のギャラリーへ
- 新聞名:
- 日本海新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nnn.co.jp/news/151120/20151120003.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
鳥取県倉吉市東仲町にある元倉吉絣(がすり)工場が、倉吉絣と木彫り作品のギャラリーとして生まれ変わった。
白壁土蔵群の周辺でもあり、はこた人形工房からワイン蔵になった赤瓦2号館と合わせ、にぎわいを創出する新しい観光スポットとして注目されている。
仏師の山本さん(左)の作品や倉吉絣が楽しめる新しいギャラリーの一部と家主の谷本さん=倉吉市東仲町
元工場は、ウナギの寝床のような独特の構造で、玉川沿いから南側の通りまで直線で約40メートル、間口は約10メートルと広い。
江戸末期から明治にかけて同市で絣が盛んに織られていた名残が実感できる。
戦後は谷本飼料店として使われ、店主の谷本寿二さんが1991年に亡くなってからは、妻の幸子さん(89)が商売を続けながら家を守ってきた。
幸子さんも高齢になり店を畳んだが、家の構造上、風通しが悪く使わずにいると老朽化する一方。
広い家を幸子さんだけで管理するのも限界があるため、元倉吉絣工場にちなんだ倉吉絣と、市内在住の仏師・山本竜門さんの作品を多くの人に見てもらうギャラリーとして活用することにした。
倉吉絣は鳥取短期大絣研究室を3月に卒業した同市の稲垣泰子さん、高木貞子さん、鳥取市の山本力江さんの3人が作品を制作する場として活用。
絣を織る音が聞こえ、奥に入ると仏師の山本さんの彫った焼き杉の作品約160点が並ぶ
山本さんが福の神に会える町にしたいという思いで作った七福神の一つ、布袋さんの彫刻も展示している。
幸子さんは「不安な気持ちもあったが、多くの人に来ていただいて今は喜んでいる」と話している
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