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ID:
33959
年:
2015
月日:
1003
見出し:
湖国の人たち:「木製ネクタイ」を発案した木工作家・岡井大介さん
新聞名:
毎日新聞
元UR(アドレス):
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20151003ddlk25040578000c.html
写真:
-
記事
◇自分らしい作品を 遊び心でデザインに幅 岡井大介さん(41)=日野町 おしゃれなネクタイだなと思いよく見てみると、実は木製−−。
木をワイヤでつないだ風変わりなネクタイを製作・販売しているのが、日野町鎌掛で「OKAI WOOD WORK」を開く木工作家・岡井大介さん(41)だ。
ネクタイを作り始めた経緯や作品への思いを聞いた。
【石川勝義】 ◆なぜ木製ネクタイを作ろうと思ったのですか 作り始めたのは2013年の5月ごろです。
ジュエリー作家と展覧会を開くことになり、私も木のアクセサリーを製作することにしました。
ネックレスやブレスレットなども作ったのですが、女性が身に着けるものなのでイメージしにくく苦痛に感じることもありました。
しかしネクタイは男性も身に着けますから、楽しく取り組む ことができました。 ◆お客さんの反応はどうでしたか 「何それ?」という反応もありましたが、「すごく面白い」と言ってくれる人もいます。
実際に買ってくれる人は一目で気に入り、迷うことなく購入するケースがほとんどですね。
女性もファッションに取り入れてくれています。
これまでに約120本作りました。 ◆試行錯誤した点や工夫している部分はありますか 当初は普通のネクタイに比べて少し短めだったんです。
木で作ると本物のネクタイより重くなり、首が疲れますから。
ただ、男性が短めのネクタイを着けると違和感があったので、今は通常のネクタイと変わらない長さにしています。
その分スギなどの軽い素材を使ったり、木の厚みを薄くしたりしました。
また男性は 人によって首回りが全然違うので、誰にでも合うようにひもを使って調節できるよう工夫しています ◆木を薄くすると加工が難しくならないですか ワイヤを通す穴を開けるのに機械が使えなくなりました。
真っすぐ穴を開けているつもりでも、どうしても木目に沿ってずれてしまうのです。
ですから一つずつ手作業で加工しています ◆ネクタイはデザインに凝る人も多そうです ストライプや水玉模様などのデザインも木の色で表現するよう、こだわっています。
着色は一切していません。
木をよく注意して見ると、素材によってたくさんの色があるので、それを寄せ木にして生かしています。
最近は寄せ木以外にも木目そのものを生かしたデザインも重視しています ◆木製ネクタイを作り始めて自分自身に変化はありましたか 製品作りに遊び心が生まれました。
私は独立してからオーダーメードで机やタンスなどを製作・販売しているのですが、非常に頭が堅いタイプだったと思うんです。
お客さんの期待を裏切ると仕事がなくなるので、万人受けするデザインを提案していたんですね。
しかし、木のネクタイを買ってくれるお客さんがい たことをきっかけに固定観念がなくなり、今は提案するデザインの幅を広げられそうだと期待感を持っています ◆今後の目標は ネクタイをきっかけに「木のベルトを作ってほしい」などの依頼を受けることも増えました。
今後も自分らしい作品を手掛けていきたいですね fff:
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