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- ID:
- 33921
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0929
- 見出し:
- 森林・木材科学分野のノーベル賞に東大・磯貝教授ら
- 新聞名:
- 日刊スポーツ
- 元UR(アドレス):
- http://www.nikkansports.com/general/news/1545695.html
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- 記事
-
木材の繊維を効率よくほぐす方法を発見し、新素材セルロースナノファイバー(CNF)の実用化に道を開いた東大の磯貝明教授(60)=静岡市出身=ら日本人研究者3人が28日、スウェーデンの財団から「マルクス・バーレンベリ賞」を授与された。
「森林・木材科学分野のノーベル賞」ともいわれ、アジア初
の受賞となった。
CNFは木材繊維を微細化した素材。
軽量で強く、自動車部品や化粧品など幅広い利用が期待されている。
磯貝氏らは特殊な酸化反応を利用し、繊維をナノレベルまで細かくほぐすのに必要なエネルギー量を大幅に減らすことに成功した。
他の受賞者は、東大の斎藤継之准教授(37)=さいたま市出身=とフランス国立科学研究センター・植物高分子研究所の西山義春博士(43)=ベルリン出身。
ストックホルムの式典で、スウェーデンのカール16世グスタフ国王が賞を手渡した。
磯貝氏は受賞に際し、日本の豊かな森林資源をハイテク素材として使える可能性を強調。
「実用化のために汗水流している企業の方々、他の大学で健闘されている方々に勇気を与えられれば」と喜んだ
斎藤氏は「こんなふうに評価していただけるとは想像もしていなかった。
今も信じられない」と満面の笑みを浮かべた。
西山氏は「特に基礎研究が認められ、とてもうれしい」と語った。
同賞は1981年以来、森林・木材科学分野で優れた成果を挙げた研究者を毎年選び、表彰している。
賞金は計200万クローナ(約2800万円)
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