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- ID:
- 33770
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0827
- 見出し:
- <戦後70年>旧海軍木製プロペラ平和教育に
- 新聞名:
- 河北新報
- 元UR(アドレス):
- http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150826_13028.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
大崎市三本木の三本木小(中川美津子校長、児童493人)に、旧海軍が使った九四式水上偵察機の木製プロペラが保存されている。
太平洋戦争中に地元出身の旧海軍の軍人が戦意高揚のために寄贈したと伝えられるが、今は平和教育の教材として役割を果たしている。
プロペラは長さ3.9メートル。
旧陸軍少年飛行兵の経歴があり、旧三本木町の職員を長く務めた海老主(えびし)吉郎さん(87)によると、海老主さんが同校に通っていた時に寄贈され、校舎の正面玄関に飾られていたという。
終戦とともに進駐軍の目に触れぬように撤去され、40年以上も所在不明になって
いた
校舎の改築が始まった1988年、町の教育総務課長だった海老主さんが捜したところ、校内の倉庫で見つかった。
その際、軸部分に印字された記号から、旧海軍で使用された九四式水上偵察機のプロペラと分かった
同校の小野寺雅弘教頭によると、プロペラに関心を示すのは主に新入生で、「船のスクリュー?」「恐竜の骨?」などと言いながら、触ったり、持ち上げたりする姿が見られるという
「すぐに関心は薄れるが、6年の歴史の授業で、日本が戦争をした証拠の品として取り上げる。
プロペラを見る児童の目が変わってきます。
わが校の宝です」と小野寺教頭
海老主さんは「若い人たちは戦前、戦中、戦争直後の歴史に冷淡だと感じる。
このプロペラが関心を呼び覚ましてくれるとうれしい」と話す
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