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- ID:
- 33535
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0721
- 見出し:
- マンションの内装に福井県産材を 需要開拓急務、内覧会実施へ
- 新聞名:
- 福井新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/75957.html
- 写真:
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- 記事
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福井県産材の新たな需要先としてマンションやアパートの内装材の開発・普及に取り組む検討会が16日発足し、福井市羽水3丁目の県木材会館で初会合を開いた。
8月以降、県内のマンション3部屋の床や壁を、モデル的に木質化するリノベーション工事を実施。
9月をめどに、県民らにアピールする内
覧会を開くことを決めた。
県産材の多くは新築住宅の柱や梁(はり)、屋根板などに使われているが、人口減によって今後、住宅着工数は減少していくと予想される。
一方、約50年前に植林した人工林が本格利用できる段階となっており、県産材の新たな需要開拓は急務。
県木材組合連合会が中心になって発足した検討会では、
一般的に紙やビニール素材が使われている内装材にターゲットを絞り、新製品の開発・普及を進めていく
同連合会の谷崎信雄会長をはじめとする木材生産者、不動産業者、デザイナー、設計士、技術・試験機関の県総合グリーンセンター職員ら10人で組織。
県の県産材活用課と福井農林総合事務所の職員もオブザーバーとして入った。
モデル的に木質化する3部屋は、高井不動産(本社福井市)が管理する福井、坂井両市の三つのマンションのオーナーが、それぞれ提供。
デザインはオフィス家具メーカーのイトーキ(本社東京)が担当する。
初会合では床やパネル、カウンターテーブルなどに杉材を、どのように使用するか、各オーナーの希望を踏まえて作ったイメージ図が紹介された。
デザイン性の高い木質化例として堀天井が提案されたほか、木材加工費やメンテナンス面、工期短縮化など今後の普及に向けた課題を協議。
引き続き、モデ
ルとなる予定の3部屋を下見した。
計画では7月末にイトーキの提案を受け、8月上旬にデザインを決定。
その後、内装材工事に入り、9月に内覧会を開く予定。
谷?会長は「福井の良質な木材を全国に広めていく足掛かりにしたい」と話している。
県産材のマンション内装材への活用は、ことし3月に県が策定した「ふくいの森林・林業基本計画」のプロジェクトの一つに位置付けられており、検討会の一連の事業は県の支援を受けて行われる
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