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- ID:
- 33385
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0625
- 見出し:
- 木路原天満宮のムクノキ(川本)
- 新聞名:
- 山陰中央新報
- 元UR(アドレス):
- http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=553146254
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
川本町川本の江の川沿いに広がる木路原地区に、町指定の天然記念物「木路原天満宮のムクノキ」がある。
幹回りが8・3メートルもあり、環境省巨樹・巨木林データベースによると、ムクノキの部で全国16位の大きさ。
周辺には休憩所が設置されており、木陰は今、地域住民の憩いの場になっている。
樹齢は300年以上で、神木として昔から大切に祭られてきた。
もともと現地に社はなく、木のほこらに神が祭られ、後に社が建てられたという。
江の川の水害を防ぐ堤防拡張工事に伴い一時、木の伐採話が持ち上がったが、1988年度の環境庁(現・環境省)の調査で、ムクノキとしては全国9位(当時)の巨木であることが判明。
社はなくなったが、木はそのまま保護されることになり、90年1月には町の天然記念物に指定された。
樹高30メートルの木がそびえ立つ町有地には現在、椅子などを置いた休憩スペースが設けられ、地域住民が周辺に花壇を設置してツツジを植えるなど景観づくりを行っている。
また、地元の自治会やお年寄りグループ「親和会」が草取りを行い、地域のシンボルを守り続けている。
親和会メンバーの今田法子さん(90)は「春には周辺にフジの花が咲き、とてもきれい」と目を細める。
同会の清原金曹(きんそう)会長(76)は巨木を眺めながら、「地域の歴史をしのばせる古木で、住民の心のよりどころになっている。
地域挙げて大切に守っていきたい」と話した
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