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ID:
33364
年:
2015
月日:
0625
見出し:
道内木材自給率21%
新聞名:
読売新聞
元UR(アドレス):
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/feature/CO003961/20150625-OYTAT50004.html
写真:
-
記事
「森林王国」の資源生かそう。 濱田康行 濱田康行 需要が持続的に存在すれば供給は必ず生まれる。
これは経済学の原則だ。
みんなが欲しいものを作れば、必ず売れる。
売れればもうかる。 しかし、この常識が通用しない奇妙な産業分野がある。
しかも私たちにとって身近なところに かつて、このコラムで触れたことがあるが、北海道の上空を飛ぶと、眼下には森林が広がる。
北海道の総面積の約70%に相当する。
格好良く言えば北海道は森林王国なのだ 「奇妙」という言葉を使ったわけは、これだけ森林が豊富な北海道なのに、木材を輸入しているからだ。
グラフをみてほしい。
一時は外材が道産材を上回った。
なぜか? 原因はいくつかある。
建築現場では寸法・品質のそろった規格品が必要となるが、道産材だと規格がそろわないというのが一つ。
外材との 価格負けも理由の一つだ。
だが、最大の理由は森林はあるのに材木にならないという点にある。
人材不足、後継者不足で間伐などの手入れが行き届いていない。
森はあっても、機械の通る道、運び出す道(林道)が整備されていないのだ 環境派の人々からすれば「森林が保存されていいのでは」ということになるかもしれない。
でも、人の手が入らなければ、森は荒れる一方だ 森林が豊富なのに木材を輸入する、経済学では説明しきれないこの奇妙な現象は、近い将来、深刻になるとみられる。
戦後に植林された樹木が適齢期を迎えるからだ 北海道は木材生産で全国の19%。
一応、断トツとはなっているものの、道内の建築木材の自給率は21%(2012年)に過ぎない 対応も講じられている。
カラマツの利用がその一つだ。
従来は建材用に不向きだったが、乾燥技術やカット方法の進歩で利用可能となった。
需要と供給を効率的につなぐ物流システムも考えられている。
わざわざ輸入しなくても上手に道産材を使えば雇用は増えるし、木材輸送時の二酸化炭素排出量も減る 。
まさに一挙両得となる fff:
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