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- ID:
- 32482
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0217
- 見出し:
- 仏像が伝える木彫の温もり 百歳誕生日前に明石で個展
- 新聞名:
- 神戸新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/201502/0007745423.shtml
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
70歳で木彫を始め、近く100歳の誕生日を迎える兵庫県明石市魚住町清水、木戸正猛さんの個展が16日、同市上ノ丸3の大棟工芸特設ギャラリーで始まった。
優しい目をした仏像など、30年間に制作した約80点を展示している。
木戸さんは熊本県出身。
太平洋戦争では下関などで通信兵を務め、55歳で親族がいる明石へ移住した。
工務店を退職後、デパートで木彫展を見て興味を持ったことをきっかけに木彫を始めた。
モデルにするのは書籍などに掲載されている写真の仏像だ。
サクラやケヤキの廃材などを利用し、のみや彫刻刀で丁寧に制作する。
特に気を配ったのは表情と全身のバランス。
完成後の姿をイメージして削るのが楽しいといい、試したいアイデアが浮かぶと夜中でも作業を始めることがあったという。
95歳を過ぎたころから制作のペースが落ちてきたが、28日に誕生日を迎えることから、親族が15年ぶり2回目の個展を企画した。
観音像など仏像のほか聖徳太子や二宮尊徳、母子像なども展示している。
木戸さんは「好きな彫刻を続けてきたから健康でいられた」と半生を振り返り「もっと造りたい」と意欲を燃やしている。
展示は28日まで。
午前10時~午後5時(最終日は3時まで)。
大棟工芸TEL078・912・8102
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