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- ID:
- 32144
- 年:
- 2014
- 月日:
- 1229
- 見出し:
- 木製車いす活躍期待 磁場発生の医療現場事故防止
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014122902000106.html
- 写真:
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- 記事
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愛知県刈谷市の医療福祉用具メーカー「亘陽(こうよう)」が、金属部品を全く用いない木製車いすを完成させた。
「患者さんに木のぬくもりを」との思いで開発したが、磁気共鳴画像装置(MRI)など強い磁場が発生する機器を用いる医療現場から「事故防止にはうってつけ。
患者や看護師の安心につながる
」と注目を浴びている
亘陽は、近藤猛社長(62)が地元の自動車関連の下請け工場で働く技術者たちに「使う人のことをもっとよく考えた福祉用具が作れないか」と持ち掛け、賛同した七人と一緒に二〇〇一年に設立した。
要介護者を浴槽に移す装置を作っていたが、〇五年に木製車いすの試作機が完成すると、医療関係の
商社マンから「高磁場という問題を抱える医療機関のニーズがある」とアドバイスを受けた
日本医療機能評価機構のまとめでは、高磁場の発生する医療機器の近くに持ち込まれた酸素ボンベや清掃器具などが吸い寄せられるトラブルは、〇五~一三年の間に二十六件発生。
けが人も出ている
昨年、金属類を全く用いない車いす「レジット」が完成。
木材には堅さとしなやかさを併せ持ち、野球のバットにも使われる北海道産のタモを採用した。
近藤社長は「改良を重ね市販につなげたい」と話している
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