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    ID:
    31836
    年:
    2014
    月日:
    1122
    見出し:
    挑戦を続ける木のスペシャリスト集団(前)
    新聞名:
    NET-IB NEWS
    元UR(アドレス):
    http://www.data-max.co.jp/company_and_economy/2014/11/23385/1122_ib_mk01/
    写真:
    【写真】
    記事
     「挑戦する気持ちが私たちの会社に貫かれている社風です」  那珂川町仲に本社を構える(株)マルモク。
    同社専務取締役の村田裕昭氏はこう切り出した。
    建築資材の販売と内装工事を中心とした工事を行う同社は、40年を超える業歴を誇る。
    その歴史のなかで貫かれ続けたもの。
    それが挑戦する気持ちだという  1970年、同社は材木商として、村田裕昭氏の父親で代表取締役社長の村田一朗氏の手によって設立された。
    村田社長は設立を振り返る  「私が勤めていた会社はそもそも材木を扱う企業でした。
    私が熊本営業所を任せていただいていた頃、会社がゴルフ場経営などの新事業に力を入れるようになり、材木から少し距離を置くようになってしまいました。
    私は材木のことしかわかりませんでしたから、当時の上司に相談をして、独立を決意しました」  ここから同社のチャレンジが始まった。
    独立したが、材木の手ほどきを受けた前の会社に迷惑をかけるわけにはいかない。
    顧客を連れての独立ということは絶対にできない。
    一からの出発となった。
    熊本を中心に経験を積んできたのだが、お世話になった会社との競合を避けるために、福岡に本社を設けること にした。
    なんのつてもない船出だったという  「ありがたいことに、多くの方が応援してくださいました。
    元の職場でお世話になった方々が『知り合いの会社に連絡しておくから挨拶に行ってきなさい』などと言ってくれたことは今でも忘れることができません。
    そのおかげで、独立後も比較的順調に材木商としてスタートすることができたと思います」(村田社長)  いくら義理を通すためとはいえ、未知の地で創業するということは、相当に難しいことだと思われる。
    しかし、それにチャレンジしたことで今があると語るのである。
    時代は高度成長期だ。
    景気の良さも後押ししてくれた。
    情に溢れる猛者たちの時代、多くの人が手を差し伸べてくれたと言う。
    挑戦しなければ打開でき ないことを改めて感じた。
    それが同社の精神をつくったのである。
    以後、約半世紀にわたって、さまざまな取り組みを試行錯誤してきたのだという <工事部門の成長>  創業当初は木材の販売が、事業内容のほぼすべてであった。
    当時は木のことを知り尽くした大工たちが数多くいて、木の反り、曲がりも伸ばして使ったり、その特性を活かして使ったりしていた。
    時代が進むにつれて、木の、本当のプロフェッショナルが少なくなっていった。
    木の持つ性能を存分に引き出すことが できる大工が減っていってしまった。
    その点を自分たちで何とかカバーすることはできないのか。
    材木商としての経験を活かして、顧客の要望をより深く叶えることはできないのか――。
    そこで工事部門を立ち上げ、造作工事や建具などを自社でつくり始めた  「お客さまの要望を実現するためにつくった工事部門も、今では売上の半分を占めるまでになりました。
    内装工事(造作・家具建具・床)を中心に始まりましたが、今ではクロスの張り替えまで取り組むようになりました。
    今後はリフォームやリノベーションの案件が増えていくことを予測しております。
    内装に強いリフ ォーム・リノベーションのワンストップサービスを実現したいと考えております」(村田専務)  材木から始まり、その使われる先である住居の工事まで行なうようになった。
    これも同社が持つチャレンジ精神がなせることである  「太陽光発電事業も10年ほど前から取り組んでまいりました。
    当時は売電による利益確保というような方向性ではなく、環境貢献の側面が強く、お客さまにもその点で受け入れられていたと思います。
    固定価格買取制度が設けられて以来、売電による利回りばかりが叫ばれるようになりました。
    私たちは一般的 な方向とは逆で、こういった風潮を良しとしませんでした。
    利益ではなく、環境の側面で取り組んできたことなので、お金のためだけに事業をすることに抵抗を感じたのです」(村田専務)  そうして、太陽光の事業は縮小させたのだと村田専務は語った。
    木は大地と太陽が育んだ、いわば環境そのものと言ってよい。
    それゆえ同社の環境への思いは強い。
    不法投棄される樹皮の活用にも頭を悩ませ、その処理方法としてたい肥化することにも取り組んだ。
    そういう企業だからこそ、ただの利益目的 の行動をとらないのだという  「本当の意味での環境への配慮、循環型社会の構築は必要だと思います。
    『お金先にありき』という考えではなく、本当に環境のためになること、正しく後世にバトンタッチできる社会をつくることが大事だと思います。
    時代は常に変化していっています。
    新たに取り組むチャレンジも、これまでの姿を変えるチャレン ジも、いずれも重要だと思います。
    時代に対して正しいことをするという姿勢に変わりはありません」 fff:

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