v11.0
- ID:
- 31821
- 年:
- 2014
- 月日:
- 1120
- 見出し:
- 「未」の置物完成 田辺市龍神村の真砂さん
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=284367
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
和歌山県田辺市龍神村柳瀬の林業家、真砂典明さん(83)がデザインしている干支(えと)の木製置物シリーズの35作目ができた。
体調を考慮して自ら製作するのは昨年で断念したが、温めていた構想を基に来年の干支「未(ひつじ)」の図案を完成させた。
製作は外注した。
置物は木目がきれいなヒノキ製。
高さ、幅とも約10センチ、厚さ3センチ。
直線部分はなく、曲線を多用してふかふかした柔らかなイメージを強調。
子羊を親が抱きかかえているような、ほのぼのとしたデザインに仕上げている。
タイトルは「羊子(おやこ)の願い。
ピース」。
ネーミングは例年通り妻の博子さん(78)。
置物を入れた箱に「羊はやさしい平和のシンボル」などと記している。
500個限定で1個2千円(税別)。
JR紀伊田辺駅(田辺市湊)に隣接している物産店「木紙布庵(きしふあん)えん」で販売している。
真砂さんは昨年11月、膝の手術で約4週間入院。
退院後4週間近くリハビリに専念し、順調に回復したという。
しかし、持病の腰痛とは今も毎日闘う生活。
目覚めてしばらくの間は思うように身動きできず、ベッドから起き上がる際は激痛が走るという。
このため、1979年から続けてきた置物の製作は昨年夏、ついに断念。
今年は近くの木工館「Gワークス」に依頼した。
ただ、「素材をどう加工し木目を生かすかなど、デザインを考える楽しみは常に感じている」といい、デザインは今後も続ける。
真砂さんは「木を使ったものづくりには関わり続けていきたい。
木工品の良さと、そのことを通して木のPRや木を育んだ地域の良さに思いをはせてもらえればと願っている」と話している
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