v11.0
- ID:
- Up (アップ)+wood(ウッド)という、木々がぐんぐん伸びゆく名前のデザインブランドのこれからの活躍を、固唾を飲んで見守りたい
31537
- 年:
- 2014
- 月日:
- 1014
- 見出し:
- みんなで「ものづくり」を楽しむ、ポートランドのDIY現場に潜入
- 新聞名:
- マイナビニュース
- 元UR(アドレス):
- http://news.mynavi.jp/news/2014/10/13/164/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
ポートランドは、Stumptown(スタンプタウン、「木の切り株」という意味)というニックネームに象徴されるとおり、19世紀半ば以降、多くの開拓者が木々を切り倒しながら形づくってきた、独立心とフロンティア精神に溢れる街です
それゆえか、ポートランドは、「欲しいものがなければ、自分でつくる」というDIY(Do It Yourself)精神が深く根付いた地域として、米国内外のDIYフリークや職人たちから、注目を集めてきました。
とりわけ、ポートランドのものづくりを支えるコミュニティスペースとして知られているのが、2011年6月に創設された「ADX」。
趣味としてものづくりを楽しむ人から、新商品の開発に日夜取り組む起業家まで、400名以上のメンバーが参加しています
14000平方フィート(1302平方メートル)にわたって広がる作業場には、木工・金属加工から最新の3Dプリンティングまで、ものづくりのためのあらゆる設備・ツールが備えられています
作業場の北東側に配置されたMETAL SHOP(メタル・ショップ)は、溶接や圧延など、金属加工や組立のためのスペース
一方、木工用スペースのWOOD SHOP(ウッド・ショップ)は、電動ドリルや電動カッターの轟音が鳴り響き、まさに「ものづくりの現場」といった雰囲気です
ADXでは、METAL SHOPやWOOD SHOPのように、メンバーが共用するスペースのほか、プロジェクトや企業ごとに専用スペースを借りることも可能
たとえば、Charlie Haughey氏は、専用スペースで、ADXの廃材を木製の球体に“アップサイクル”するアートプロジェクトに、取り組んでいます
ADXは、個々のものづくりだけでなく、メンバーたちの“たまり場”としての役割も担っています
手作り感あふれるカフェコーナーには、簡易キッチンが設置されており、作業の合間にコーヒーを淹れて一息ついたり、ご自慢の料理をその場でつくって仲間をもてなしたり
かたわらでは、メンバーの飼い主さんと同伴でやってきたワンちゃんが、おとなしく日向ぼっこしながら、みんなのものづくりをやさしく見守っています
気分転換にピアノを弾いてみたり、バスケットボールを手に取りながら語り合ったりと、メンバーたちが日常的にふれあい、自然と交流を深めることができるのは、リアルなコミュニティスペースならではの醍醐味でしょう。
お金さえ払えば、ほとんどのものが短時間で簡単に手に入る、便利な時代。
ともすると、効率性や利便性ばかりが追求されがちですが、ものづくりを介して人と人とがつながり、自ら手を動かし、時間をかけて、ものづくりのプロセスをともに楽しむ、ポートランドのDIYカルチャーにこそ、本質的な豊かさが潜んでい
る気がします
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