v11.0
- ID:
- 31535
- 年:
- 2014
- 月日:
- 1014
- 見出し:
- 高品質な工芸品、レンタル普及を 京都・南丹の木工作家ら新事業
- 新聞名:
- 京都新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20141014000014
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
工芸家らでつくるNPO法人「京都匠(たくみ)塾」(京都府南丹市園部町)が設立した新会社が、作品のレンタル事業をこのほど始めた。
テーブルなどの高級な工芸品を消費者の手の届きやすい価格で提供でき、工芸の技や品質を発信できる作り手側のメリットも見込んでいる。
新会社は、7月に設立した「ぼくらがつくるとこうなります」。
同塾の事業のうち製作と販路開拓を担い、さらに新機軸として作品をレンタルする「かりもの工芸品」事業を9月に始めた。
半年の貸し出しを目安に契約し、その後更新する仕組み。
レンタル料は、例えば定価18万円のテーブルなら月々3千円台となっている。
カフェ開店時に初期投資を抑えながら、雰囲気のあるテーブルを置きたいといったニーズを想定している。
作品は木工芸の4人で手掛ける。
長岡京市民活動サポートセンターに貸し出したテーブルの天板は、ケヤキの一枚物で、切り出した形を生かした。
トチノキのテーブル、チェストもある。
ビスを使わず、ほぞによる木工芸の「組み手」と呼ばれる技で組み上げる。
表面仕上げも最小限にとどめ、木の肌触り、素材の良さを生かしているという。
高橋博樹社長は「償却される家電と違い、工芸品は使い込むことで味わい深くなり、価値が高まる面がある」とレンタル向きの点を強調。
工芸品の魅力を発信する上で今後、外部の作家らにより木工品以外にも幅を広げたいとする。
問い合わせは同社TEL0771(68)1731
fff: